
35歳を超えてくると人的資本に投資をされなくなる話
おはようございます。8.5°C曇りです。昨日は、子どもぐっすり寝てくれたようで、よく寝れました。心温まる絵本を読んでの寝かしつけは、効果ありかもです。
早速タイトルの件、いってみましょう。
35歳を境目に何が変わるのか
20代前半から半ばは、とにかく心身共に消費を繰り返した。業務上、人生で一番叱られ、怒られた。自己肯定感という言葉を知ったのは、この時期だった気がする。毎日指摘されることが多いと、自分に自信が無くなってくる。身体に異変も出た。体重も学生時代と比較して10kg太った。ただ、社会に出てきた新人にとって、最初の壁だ。この壁を乗り越えることを求めていた。乗り越えた先に何かがあると決めていた。乗り越えられたのは、おそらく周囲の支えがあったからだろう。20代は投資をされている感覚が充分に伝わってきた。
20代後半から30代前半は、マネジメントの壁にぶつかった。初めての壁は、年上の部下だ。当時は、舐められているとしか思えないぐらい、翻弄されていた。違う、自分の問題だ。振り返ってみると、相手は、別に翻弄させている気など、無いはずだ。自分のスキルも能力も精神年齢も全てが未熟だった。こうなると、勉強をするしかない。人に聞いたり、本を読んだり、研修で学んだり。社内研修も社外研修も、たくさん受けた。会社も若くしてマネジメントしているメンバーには、これでもかというぐらいの投資をしてくれる。今、考えれば当たり前だ。組織を発展させるためには、ミドルマネジメントの役割が、最も重要になる。組織を維持する難易度は高い。ましてや発展させるとなると、ミドルの役割がキーになる。
35歳が近づいてきた。会社は、ベンチャー企業から売上や社員数で客観的に考えても業界大手になり始めていた最中だった。平均年齢が20代の会社で、35歳ともなると、ベテラン中のベテランの域になる。まず社内研修は、ほぼ35歳未満で区切られることが増える。社外研修も同様だ。ここからこんな言葉を言われるようになる。
「若手に任せて」
いや、以前から言われていただけど、認識するようになった。個人的な話をすると、クライアントを持ち現場でもやりながら組織を牽引したい。ただ、それを求められていないのだ。会議が増え、1on1というMTGが流行りメンバーとの時間確保が重要になった。1ヶ月の労働時間のうち、8割は会議とメンバーとの面談になる。
「管理職の仕事の意義や意味ってなんだろう」
悶々と考え始めた。意義や意味なんて、考えるものではないのかもしれない。考えてはいけない。そこに、答えはない。管理職という名のサービス職は、社内外からの全ての課題を引き受け、解決する仕事だ。問題がない組織であれば楽勝モードに入る。それは、面白くはないけど、組織的にはいい状態だ。
35歳からは投資回収先になる
責任あるポジションになれば、年収も高い。コストも高くなる。企業が若手を採用するのは、会社の未来をつくるためでもあるが、安い労働力であるというのも魅力的なのだろう。今後は、ジョブ型も進行し、若手の価値が変容する中で、安い労働力という観点での採用が難しくなるので、企業としてどのように利益を出すかは、AIの活用にかかっているだろう。最近よくある人材不足倒産なんて、あり得ないと思っている。年収を高く払えば、人は採用できる。人材不足ではなく、安い労働力を確保できなくなり、安い労働力で成り立っていた経営を解決できなかっただけだ。話を戻したい。35歳にもなると、会社から考えれば、本格的に投資回収先になる。だからこそ、マネジメントをしてほしい。組織をまとめ発展させてほしい。そうすれば、個の給与は高くても、組織で利益が出せる。あなたに投資をしてきたのは、そのためだと囁かれた気持ちが湧いてくるのが、35歳前後だった。
時間になりましたので、、
本日もお読みいただきありがとうございました!