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法定労働時間が長すぎる
「働く」ということの、なんと難しいことか。
病気や障害はもちろんのこと、診断されないような、もしかしたら自分でも気づかないくらいの「働くことの困難」に、私たちはどのように向き合っていけばいいのか。
まずもって、労働基準法で示されている法定労働時間が長すぎる。
せめて、「一日6時間、週30時間」が限界だと思う。それ以上に働くのは、多くの人にとって無理がある。
歴史的に無期限だったものを制限してきたことは先人の功績だが、IT社会になって久しく、人間の労働時間はもっと短縮できるはずだ。
より仕事に必要な時間を短縮した上で、賃金を維持することは、どう考えても可能なはずである。
さらに、当時よりも圧倒的に仕事の内容が多様化している。それぞれの生き方も多様化している。
そんな中で、「一日8時間、週40時間」を最大限に満たし、さらには時間外労働も当然の働き方を続けていては、それぞれの多様な生き方をしばってしまうだろう。
いいかげん、次の段階に進むべきではないか。
古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部(通信)を卒業。放送大学大学院在学中。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。