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役に立たなくても学ばずにはいられない

「社会人の教養」というと、なんとなく、資格やビジネスに役立つようなものごとを指すこともあれば、趣味のようなものを指すこともあります。

通信制大学で学びたい人は、そのどちらの要素も、通信制大学に期待していると思います。

私が特に大事だと思っているのが、後者、つまり趣味のようなものです。


私は、教養とは、生きていく上で必ずしも必要ではないもの、役に立たないようなものだと考えています。近年は、教養という言葉が、生き方に役立つという積極的な意味も持つようになってきたようにも思いますが、本質的には役立たないようなものだと捉えています。教養とは、それ自体が役に立たないからこそ、価値を持つというものなのではないでしょうか。

それは、その価値を自分自身ではとらえきれないということでもあるのだと思います。自分が生きていく上でなんの役に立つのかはわからない。けれども、学んでみたいと思えるもの、学ばずにはいられないもの、それが教養なのではないでしょうか。

もちろん、明確な何かに役立てようと思って学ばれていることもあるかと思いますが、大学という場で学べる、何の役に立つのかわからないけれども、学ばずにはいられないもの、そんなことを、大事にしたいと思うのです。


執筆者:古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部(通信)を卒業。放送大学大学院在学中。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。2024年に株式会社智秀館を設立。智秀館学生支援センターセンター長。吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。

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