33歳に置いていく デートは一人では出来ない

昨年夫氏と「なんだがいいな、これすごく良かったな」というデートが出来たので置いていきます。

一緒に暮らしてるので待ち合わせとかは特にないのですが、ちょっぴり丁寧なスタイリングを決めて、一緒に電車や地下鉄を乗り継いで浅草に遊びに行きました。

目的は天丼と楽器屋さんに行くのと、行けそうだったら浅草寺。だったのですが、あまりの人の多さに「近くまで来たからOK」と参拝は諦めました。

夫氏も私も学生時代に浅草に縁があった様で。

彼は学生時代ゼミの教授とごま油で揚げる天丼を食べに行くイベントがあり、私は老舗の打楽器屋さんJPCにて何がしかを見てうっかり買うというイベントがありました。

いつか一緒に食べたいと言っていた天丼と浅草行くなら寄りたいなを掛け合わせたデートが計画されたのでした。

この日の私は腰痛が怪しかったのでコルセットと骨盤補正のスパッツを履いていたのですが、並んで入ったお店で順番が回って来たのが座敷の席で…。カチカチに固められた腰回り的にも正座が何より大変で大ピンチ。

座れない!座れた!腰が!あああ!

騒ぐ私になんのその、「ウケる〜」とケラケラ笑って右から左にスルー。これが夫婦のデート。いつも賑やかな私と長年連れ添った夫氏。流石です。

天丼と瓶ビールは最高に美味しかったです。

お腹も満たされ、裏道を歩きながらかっぱ橋でもチラ見しようと話していたら観光客でごった返しの風景に浅草寺と同じく諦め、私のお目当て楽器屋さんへ。浅草、本当に人が多い!

複数階に渡って所狭しと打楽器に関するものが何でも置いてあるお店では何が欲しいとかではなく、ただ行くだけで楽しい病にかかっている私。まずは最上階に上がってマレットやマレットやマレットを見まくります。これは持ってるやつ、これは欲しいけど今まだ使えないやつ、これは欲しくないやつと夫氏に説明という名のマシンガントーク。別の階で楽譜を眺め、小物楽器を触り、結局お買い物はしませんでしたが心はホクホク。珍しい物祭りに夫氏も楽しんでくれたので何よりでした。

私の人生唐突な事ばかりで忙しないのですが、デートは1人では出来ないなと帰り道に悟りが降って来ました。

誰かと何かする事が苦手な人生なのに、こんなデートがしたい!という憧れというのは人並みにあって、それは体験した事が少ないから本当に憧れでいっぱいだったんだと答え合わせが出来た様な気がしたんです。

デートに行くという事は、1人と1人が時間を合わせて、同じ時間を共有するのが前提で、その時間に対して感じる事はまた1人と1人違って、どう考えているかがわからないから感想を共有したりしなかったり、思いを残したり残さなかったりするのも人それぞれで、でも人と何かを一緒にしたからデートで。

今回はお互いにやりたかった事を共有して、それぞれに感じる事がハッピーな印象で、特別ドラマチックな事があったわけではないけどハッピーとハッピーが掛け合わされてすごく幸せな満足感に包まれる体験になりました。

もちろんスペシャルでキラキラで準備をするデートも楽しくて幸せになれるのは間違いないのですし、やるために頑張る事もありますが、生活の循環の中で訪れるイベントを嗜める様な落ち着きを持て始めたという事が嬉しくて。

私の特性として、人と何かをするのは楽しい事でも大変タスクが多くて難しいですが、難しいをこなしても良いかもしれないと思える様に成長出来たのです。

無理せず回数が重ねられたら良いなと循環の方向が変わった音がしたので緩く長く続けていきたいです。

CHIHOKO

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マリンバ弾き 木上智保子
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