マチネの終わりに
主演はお二人とも好きな俳優さんなので、公開当初から知ってはいたし、見たいとは思っていたが、子供が生まれてから映画館で映画を見ることはすっかりなくなった。昨日は2020年の仕事も終わり子供たちも早く寝たので、夜な夜なビール片手に一人で映画を見た。
舞台となる街はみな綺麗どころですし、俳優陣の豪華で、バックミュージックにクラシックギターが流れ、とても雰囲気があり美しい映画である。一方、ストーリーの方はなかなか感情移入ができず終わり方もなんだかもやもやした。
小説となる原作を読んでいないので、ネットで少しリサーチすると、二人の関係や感情の葛藤をもう少し丁寧に描いてたようだ。個人的には映画に完全な現実を求めていないので、多少の飛躍やご都合主義を突っ込む気にはなれない。
しかし、映画通しての軸を哲学の言葉よりも、6年間で3回しか会っていない二人に据えた方が良かったのではないか。その方がすれ違いや不幸な出来事があったにせよ、作者の意図に近いニューアンスを出せたのではないかと思う。
限られた時間の中での取捨選択は難しいのだろうなと思いつつ、まあ、見たいと思った映画が見れてひとまず良かった。今日も早く子供達をお風呂に入れ何か映画を一本見れるかな。
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