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近内・前田の新刊出版のお知らせ

この度、知窓学舎で講師を務める
近内悠太・前田圭介がそれぞれ本を出版いたしました。
近内は前作から4年越しの2冊目、前田は自身初の著作となります。
それぞれの出版に際してのコメントと共に紹介いたします。ご興味ございましたら、ぜひご覧ください。


利他・ケア・傷の倫理学──「私」を生き直すための哲学(屑の教室 Liberal Arts Lab)
近内 悠太 著

1冊目は「受け取るとはどういうことか」を論じたので、2冊目は「与えること」について書きました。
ケアとは「その人が大切にしているものを共に大切にすること」と言えるのではないか。
では利他は?
ぜひ本書を読んでみてください。

近内悠太




思考実験入門 世界五分前仮説からギュゲスの指輪まで(星海社新書 296)
前田 圭介 著 

思考実験というテーマは類書もたくさんありますが、今回は以下の2点を意識して書いてみました。
①中高生が考えたり議論したりするためのヒントを提供する
公共や倫理の授業で、思考実験が取り上げられることがあります(「トロッコ問題」などはその典型ですね)。もちろん「こんな思考実験があるよ」という紹介だけでも十分なのですが、その思考実験が生まれた背景や後世に与えた影響にも目を向けることで、考えや議論がより深まっていくのではないでしょうか。この本では、思考実験について一歩踏み込んで考えるためのヒントを多数盛り込みました。読者の皆さんがこの本を使って(あわよくば中高生が)ああでもないこうでもないという議論を交わしてくれたら、これほど嬉しいことはありません。
②定番の思考実験に加えて、心理学や応用倫理学のトピックも取り上げる
思考実験はそれ自体も面白いのですが、思考実験について考えたり議論したりする中で現代社会の諸問題に対する見方も獲得されていくものです。そこで、本の後半では厳密には「思考実験」とはいえない心理学や応用倫理学のトピックも取り上げ、前半で得た「見方」を活用してもらう構成にしました。結果として倫理学の入門書も兼ねたような不思議な構成の本になりましたが、きっと後半も面白く読んでいただけるはずです。
最終的には、中高生でも大人でも読めるような「ちょっと変わった哲学・倫理学入門」に仕上がったと思います。「思考実験にじっくり向き合う」という本書のコンセプトは昨今の“タイパ”重視の流れに逆行しているかもしれませんが、こんな時代だからこそ価値があるのではないでしょうか。
ぜひ、お手に取っていただければ幸いです!

前田圭介


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知窓学舎では、現在出版を記念したイベントを計画中です!
また、近内悠太・前田圭介への出版記念イベント・講演・研修等のご依頼も承っております。
📧 info@chisou-gakusha.jp
までご連絡ください。

文・矢萩こゆき

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