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「ワーケーション体験」(4)自由時間編Ⅱ:層雲峡といえば…/リモートで通常業務を行いながら、上川町も楽しむ2

 今回は、層雲峡の“大メジャー”けれども“外せない”観光地巡りの記録です。自然の美しさを整った環境で浴びることができる。層雲峡はとても贅沢な観光地でした。


大雪山層雲峡 黒岳ロープウェイ&リフト

 黒岳は、ロープウェイとリフトを使えば、だいぶ軽装でも標高1520m/7合目まで登れてしまいます。
 ロープウェイで行くことができる、標高1300m/5合目までなら、【100%おすすめしません】が、高いヒールの靴でも行くことが可能。そんな気軽さで眺望を楽しむことができます。

黒岳駅

 5合目の「黒岳駅」には、<黒岳ネイチャーテラス(屋上展望台)>もあり、360°の大パノラマで景色を楽しむことが可能です。

めずらしく「パノラマ写真」を撮ってみた

 ロープウェイの乗り場には階段で行くのですが、昇降機の利用が可能だそうですし、ベビールームが設置されていたり、5合目遊歩道の一部は車いすでも利用が可能だそうです。
 ホームページで「バリアフリー情報」が掲載されているので、詳しくはそちらをチェックしてみてください。
 気軽に行けるので忘れてしまいそうですが、やはり<山>でのことですので、安心・安全のために“できること“できないこと”はあると思います。いくつかの「NO」ためにすべてを「できなく」するのではなく、「YES」にできることを見定め「できること」があるのは良いですね。

「黒岳ロープウェイ&リフト」HPより https://www.rinyu.co.jp/kurodake/facility/#barrier_free

 「リフト」は乗り降りの時のことを考えると平たい靴底が必要だと思いますし、乗っている最中に履物が落ちてしまうリスクを考えると、きちんと足が覆われた靴(サンダルなどではなく)であることも大切だと思います。
 黒岳の空気を全身で感じながら片道15分(夏場、冬場は片道9分)で、7合目まで運んでもらえるのです。なんと贅沢なことでしょう!

行きは黒岳を眺めつつ。海外からの観光客とすれ違いました。
リフトからの景色(ある晴れた日の夕刻)

 ちなみに、今、公式サイトを見て知ったのですが、「黒岳リフトは夏と冬で高さが変わる珍しいリフト」なのだそうです!

「黒岳ロープウェイ&リフト」HPより https://www.rinyu.co.jp/kurodake/about/

 訪れたのは夏用に、高さが低くなっている時期でした。冬の、高い時期を動リフトにも乗ってみたい!!!!!!冬場はスキーも楽しめるそうです。

黒岳リフト、7合目のリフト乗り場横からの眺望①
黒岳リフト、7合目のリフト乗り場横からの眺望②
七合目ロッジ(時間が遅かったからか、山開き前だったからか、開いておらず)
反対側に見えている山々とそれを説明する味わい深い立て看板

 どの写真の雲底も良い感じです。同じ時に写真を別な位置から撮っているであたりまえなのですが、“雲底”がしっかり見えている雲が好きため、嬉しくなってしまうのです。

大雪山国立公園 層雲峡ビジターセンター

 大雪山国立公園に関する情報が凝縮された施設。大雪山の巨大なジオラマがあり、動植物について学ぶことも出来る施設です。

入り口。うっすらとクマの姿が見えています。

 お出迎えはクマです。大変、大きなクマが2匹。それだけでもインパクトが大きく、記憶に残る施設でした。
 こんな風に記すと不真面目に見えてしまいますが、大雪山の情報と学び、休息が得られます。ライトな観光客から、トレッキングから本格的な登山まで山をディープに楽しまれる皆さんまで、幅広く有益な情報が揃っている施設でした。ホームページには【登山道のヒグマ情報】も掲載されています。

施設に入って最初に出迎えてくれるクマ(ガオーstyle)
二匹目のクマ。何か、語ってそうな口の形。

 ビジターセンターで好きだったコーナーが、リス等の動物の食痕。動物たちが食べた植物の後が展示されていました。自然に種が落ちた実の残りも展示されていたのも比較ができて面白かったです。
 以降、木の実が地べたに落ちていると、これは何かのお食事の痕かしら?と気になるようになりました。自然のゴミのように見えていたモノに、ビジターセンターを訪れて以降は、新たな想像力が働きます。学ぶって大切です。

エゾリスとアカネズミの食痕
エゾヒグマの食痕
後に、オートキャンプ場で見つけて気になった殻

大函

層雲峡で最も素晴らしい峡谷美と言われている所が、大函・小函です。

層雲峡観光協会HPより

 「大函」は、石狩川を挟むように柱状節理の岩壁が屏風のように規則正しく並ぶ壮大な景観が人気の観光スポット。
  層雲峡の景観で特徴的なのは、柱状節理の巨大な岩壁が規格正しく並ぶ様ですので、石狩川含めて、“層雲峡”らしさが凝縮されたような場所といえるかもしれません。

大函の見学スペースのギリギリのところで撮影
看板と共に…手すりにカメラを置いて撮った写真(だったような気がする)

 石狩川が曲がり、岩壁に視界が遮られたその向こうにはどのような景色が広がっているのか気になりますが、冬、石狩川の水がかれると大函の中を歩くツアーを層雲峡ビジターセンターが催しているそうです。2025年1月18日~2月16日までの毎土・日 10:00~開催されることも既に告知されていますので、ご興味がある方は是非!参加してみたいなぁ。
詳しくは▼層雲峡ビジターセンター▼のホームページをcheck it out!

【柱状節理とは】
 マグマ等が冷えて固まる時や地殻変動で、岩に規則性のある割れ目のなかで、両側にズレの見られないものが<節理>です。割れ目の両側にズレが見られる場合が<断層>です。<柱状節理>は、節理が柱状になったものを言います。玄武岩質の岩石によくみられ、マグマの冷却面と垂直に発達するそうです。
 木々や雲の合間から見える柱状節理には、独特の雰囲気があって、ファンタジーの世界に迷い込んだような気分になります。

雲なのか霧なのか…周囲をもっと写した写真をアップしたのでさすがに岩肌がボヤケしまった
岩肌と木々のバランスに、墨絵っぽさを少し感じているカラー写真
「天狗のひき臼岩」自然のちからで生まれたとは思えない四角さ

【今はいけない小函】
 現在「小函遊歩道」は落石の危険があるため、通行禁止中です。観光協会のサイト等では、「大函」と「小函」はワンセットのように紹介されることが多いので、「小函」が見られなかったのは残念ですが、安全は何より大切。いつか見られる日が来るのでしょうか……。

銀河・流星の滝

 大型観光バスが次々とやってくる人気スポットであり、休憩ポイントでもある「銀河・流星の滝」。おそらく地元で採れたであろう農作物やその加工品に散在してしまいそうになる販売所やお土産も売ってる売店などもあります。
 緑と水(川)で癒し度はかなり上がりますが、そこに滝まで加わったら最強。キャンピングカーで旅をしているのかな、と思われる海外からの旅行客の方も銀河の滝を眺めながらお食事をされていました。150台が停められる無料の駐車場があってこその風景を見ることができました。
 本当は、銀河の滝と流星の滝の両方を同時に見ることができる「双瀑台」と呼ばれる展望台にも行きたかったのですが、時間と“クマ”に阻まれました。

時間もないし……「熊スズ」を買ってでも登る強い心も持てず……

 「ぼーっ」と聞いていたい音を記録しておきたくて、「銀河の滝」では人気が少なくなった時を狙って動画も撮ってみました。

WOWOWプラス地方創生支援プロジェクト【公式】 on Instagram: "北海道・上川町の層雲峡にある「銀河の滝」。 日本の森・滝・渚全国協議会が選んだ <日本の滝100選>にも選ばれている名瀑です。 人でも多い有名観光地なのに、川の音と木々の緑がとにかく心地よい場所でした。 銀河と流星、2つの滝で一つの名所となっているのですが、駐車場入り口に近く、団体観光客のフォトスポットらしい「流星の滝」は人のざわめきが止まることがないため、少し奥にある「銀河の滝」の方を定点で撮ってみました。 #音のお裾分け #誰かの声を入れないのが難しい #旅チューバー さんってどうしてるの? #北海道 #hokkaido #上川町 #kamikawa #層雲峡 #層雲峡温泉 #銀河・流星の滝 #ryuseigingafalls #銀河の滝 #ginga_warterfall #tbt #tbthursday" 0 likes, 0 comments - chisou_wowowplus on July 31, 2024: "北海道 www.instagram.com
木々が元気すぎて、看板入れたら遠くに薄っすらとしか撮れなかった「流星の滝」
妙に看板に迫力が出来すぎてしまった「銀河の滝」

 「層雲峡温泉」「銀河・流星の滝」「大函」は、国道39号線上にあります。ワーケーション中のライトな観光ならば、黒岳ロープウェイ&リフトで黒岳に登り、長い時間自然を満喫してしまうか次第とはいえ、数時間から半日くらいですべてを回ることも可能です。仕事の合間で、仕事が終わった後の少しの時間で少しずつ楽しむこともできます。
 温泉と大自然が揃った層雲峡温泉を拠点にすると、少し贅沢かもしれませんが「仕事」と「心身のメンテナンス」、「遊び」のバランスが良いワーケーションが過ごせるように思いました。