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2023年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲
観測史上かつてないほど7月が暑くなったなんてニュースが流れているけど、湿気とうだるような暑さに逆らわず、メロウなグルーヴの曲を聴きたいときのR&B、ソウル、ソフトロックなどで、主にここ1年くらいにリリースされた音楽などの感想を。
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3000°/Ambre
ルイジアナ州ニューオリンズで生まれ育ったAmbreの新作は2022年6月のリリース。レーベルはRoc Nationから。
AmbreはRavyn LenaeやH.E.R.の作曲でクレジットされている人。
タイトなビートと気怠いヒップホップで、スローなビートには泥臭さもあるが、優しいタッチの女性ヴォーカルが魅力的。コラボしている野太い男性ヴォーカルとの対比も面白いし、「Superstitious」のように胸をしめつけられるようなメロディーが好き。
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Prize/Rozi Plain
ロンドンのシンガー・ソングライターRozi Plainによる5作目のアルバムは、2023年1月のリリースで、レーベルはMemphis Industriesから。
遠い夏の日を思い起こさせるようなソフト・ロックは、いい感じに脱力しているから夏の夜にひっそりと聴きたい。
浮遊感のあるシンセサウンドが印象的な「Prove Your Good」が好き。
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Moods, Modes/Duster
デビューは1966年でわずか4年の活動期間しかなかったUSカリフォルニアのロックバンドDusterによる編集盤が2023年3月にリリース。レーベルはNUMEROから。
90年代にリリースされた3枚のシングルに追加でアウトテイクを含む1枚となっており、レコードだと、7インチで3枚組で発売された。
「My Friends Are Cosmonauts」のこもったヴォーカルと繊細なギターサウンドの組み合わせであったり、浮遊感のある「Light Years」など、まったりと聴ける。
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Where The Mind Wanders/Slowe
ブリストルを拠点に活動するSloweのデビューアルバムは2023年7月のリリース。レーベルはTru Thoughtsから。
音楽のジャンルはネオソウルやR&Bで、緩いビートと少し舌っ足らずな女性ヴォーカルが気分を落ち着けてくれるから夏の夜に合う。
Sophie Hawesという女性のソロユニットでまだ若いと思うのだけど、全体な印象は内省的で穏やかで落ち着いている。「WYLTK」「A Simple Act」などがお気に入り。
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Lovoscope/Polycool
フランスのバンド、Polycoolの2ndアルバムは2023年4月に自主レーベルからのリリース。
写真を見るかぎり男性3人組のようだが、情報が少なくて詳細は不明。
音楽はドリーミーでメロウなサイケポップ。
「Silver Screen」のリズムのように、ドラムサウンドのノリに適度なグルーヴ感があるのが特徴的。そして全体的に音が丸っこくてマイルド。
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Reverie EP/Sweatson Klank
LAを拠点に活動するSweatson Klankによる5曲入りEPは2023年2月のリリース。
チルできるLo-Fiヒップホップは、ジャズのテイストも含む。グルーヴ感のあるビートにボイスサンプルをのせた「One For My Friends」の軽快さが心地よい。
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BY THE WAY/Theo Croker
米国フロリダ州生まれのトランペット奏者Theo Crokerが、南ロンドン出身の女性ヴォーカリストEgo Ella Mayを起用した5曲入りは、2023年2月のリリース。
カバー写真は宇宙服を着用してい未来を感じさせて電子音による未来感を想像させるが、ジャンル自体はスタンダードなソウル。ゆったりとしたトランペットの音色がスペイシーではある。
スローなテンポで聴かせてくれる「IF I COULD I WOULD」が聴きどころ。
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What Am I Made Of?/Niall Summerton
ハロゲイト出身Niall Summertonによるアルバムは2023年4月のリリース。
素朴なギターとぼそぼそと歌う男性ヴォーカルのソフトロックで、ローファイなフォークが暑苦しくなくて良い。レーベルはTiny Library Recordsから。
全編同じような曲だが、長い間奏があったり稀にサックスの音が挿入されたりと微妙な変化があったり。優しいタッチの「Playing Dumb」とか暑い昼にのんびりと流したい。砂浜で寝そべる男のカバーイラストも夏っぽい。
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Two Ticks Loose Bits/Royce Wood Junior
ロンドンを拠点に活動するRoyce Wood Juniorによるリリースは2022年9月で、レーベルはFresh Selectsから。
ジャンルはネオソウル、R&Bだけど、様々な音が混在するから雑多な印象で奥行きがある。
切ないメロディーをノリのいいファンクに仕上げた「Spit Up」や、もったりとしたビートの「What We Doing And Where Are We Going? (WWDAWAWG)」が好き。
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I Digress.../Kelly Moonstone
ニューヨーク州クイーンズを拠点にするシンガーKelly Moonstoneのアルバムは2023年5月に自主レーベルからのリリース。以前はThe Afr0diteという名義で活動していたとのこと。
ふくよかな体型から想像しづらい優しいヴォーカルとスローなビートがクセになるネオソウル。素朴だけどメロディーが良いせいか何度も聴いてしまう1枚。
以下は、同じコンセプトで選んだ過去2年分のテキスト。
無理してはしゃぐと熱中症でぶっ倒れたりするから、夏はまったりとした音楽で乗り切りたい。