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音楽の感想

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2020年10月の記事一覧

カイリー・ミノーグ (2007)~ 一定のクオリティでダンス・ポップを量産し続ける偉業

2005年5月、カイリーはツアーの最中に乳癌が発覚し、治療後の復帰作品となった『X』以降のアルバムとシングルのレビューなどを。 2003年『Body Language』以前のカイリー・ミノーグのアルバム・レビューはこちら。 X 2007年発表の10枚目のアルバムは、2005年5月、ツアーの最中に乳癌が発覚しそこからの復活作品となる。 UKチャート最高位4位で、シングルカットは以下5曲 2 Hearts Wow In My Arms All I See The One ボ

カイリー・ミノーグ (1994)~ Deconstruction時代の完成度の高さから2度目のピークまで

1988年のデビューから、4枚目のアルバム『Let's Get To It(1991年)』までを一緒に歩んできたPWLレコードと決別し、Deconstructionレコードへと移籍したカイリー・ミノーグ。 デビュー当初から一貫してダンス・ミュージックを歌ってきたはずなのに、当時のイギリスのイケてるクラブでは自分の楽曲がかからないことや、レコード会社からの言いなりであることにより、カイリー自身が正当な評価が得らず、プロデューサーStock Aitken Watermanとの信頼