Rock Novel「シンデレラ物語」 Bitter Sweet!
「何飲む?」
「カルアミルクかコーヒーマティニか
悩んでいるところ?」
「バーテンダーのお姉さんの
オススメは何だろうね?」
「お連れのお嬢さんは甘いのが
お好きなのかしら?」
「私コーヒーリキュールが好きなんです。」
「ほんと!うちの旦那もそう言えば好きよ
日本のウィスキーも🥃大好きだけど!」
「そうなんですか?」
「あなた日本人?」
「はい、」
「うちの旦那のお母さんは日本人だから
でも私達が出会う前に亡くなってしまって、
会った事はないんだけどね。」
「それは残念ですね。
こんな夜中までお仕事してて、
旦那さんは?」
「あの人も宵っぱりだから、
この時間だとうちのココちゃんの
お散歩してるわね。」
「犬の🐕?」
「そう、 イングリッシュ シェパード
私が名付けたCocoって言う名前には
不満みたいなのよ、彼、もっと
マッチョな名前にしたかった見たい!」
「うちの犬も『シンデレラ』って言う
名前で、この人不満なんですよ。」
「あら、お宅も長髪だからミュージシャン?」
「ええ、この人元シンデレラ!」
「あら、うちの旦那 Jake
知ってる? Jake E Leeって?」
「もちろんですよ、僕らシンデレラの
前座大昔 JakeのBadland時代に
してもらった事あるんです。1991年かなぁ」
「そうだったの、実はJakeとはこのラスベガスの店で知り合ったんだけど、私音楽の事は何も知らなくてね、まぁそこが良かったのかしら?」
「分かりますよ、家に帰ったら男は仕事の
話はしたくないですからね。僕の彼女も
全くシンデレラなんか知らなかった
んですよ。 なぁ!」
「私が好きなのは日本に居た時からローリングストーンズだけだったから。今は勿論大好きよ
シンデレラ!」
「僕のアイドルはずっとストーンズだから
そこは話は合ったよな!俺たち。」
「良かったら、Jakeに会ってみない?」
「いいんですか?」
「連絡すれば、ここへ来るから!」
「以前一緒に舞台立った時は
大人しくて全然話してくれなかったんですよ
迷惑じゃないかな?うちのギターの
ジェフもお母さんが日本人なんだけど
あんまりJakeさん興味示さなかったし。」
「それは大昔の話でしょ?
Jakeももう67歳よ!今はうるさいくらい
喋るわよ。お酒入ると特にね。」
「信じられないないなぁ!
あ、すいません 僕 トム キーファー
って言います。 Jakeさん覚えてくれてると
いいけど、よろしくお伝えください。
今日はこれで失礼します、又来ますから。」
「そうお?じゃトムに会った事
伝えておくわね、Jakeに!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「トム、折角 Jake E Leeに会えるところ
だったのに、いいの?」
「ああ、昔話が長くなるの俺苦手なんだよ。」
「うん、そっか!」
〜〜〜〜〜〜〜
翌朝
「トム 起きて!大変よ
Jakeさんが犬の散歩中に撃たれたって!朝の2時45分だそうよ。」
「え!」
「命に別状は無かったそうよ、不幸中の幸いね。」
「昨日、1時だったよな?俺たちあの
バーにいたの?」
「1時半位かな?」
「Jakeあの時呼び出してたら、こんな事に
ならなかったのになぁ。」
「どう言う運命かしらね?お見舞い行って
あげましょうよ、サンライズホスピタル
ほら、私が盲腸で入院してた所だから
分かるでしょ?」
「ああ、そうだな。」
「禍い転じて福となる。」
「何それ?」
「日本の諺よ。」
「きっとJake翁はこれで注目又
されて、あなたも又共演できるかもね?」
「又変な事言ってるぞ、このお嬢は!」
「そんな気がするのよ!」
「案外お前さんの勘は当たるからなぁ、
そうなるとほんといいけどな。
Jakeはシンデレラの舞台ではアンコールの
Jamに参加してくれなくてな、Badlandのボーカルの死んじゃたあの人?名前が思い出せない〜
彼は参加してくれて、カウベル叩いてくれてた
けどな。」
「カウベル?」
「当時流行ってたんだよ。それを叩くの。」
「へー、そうなんだ!
じゃ カウベル持ってJakeさん
励ましに行こう!」
(大笑い😆)
「シンデレラのジェフが死んじゃたのJakeは知ってるのかしらね?」
「どうかなぁ?」
「JakeにJeffの代わりにシンデレラに
参加して貰ってら! スーパーグループなのにね?」
「当時さ、レコード会社にJake E Lee見たいな
奴を参加させろ!って言われてね、
見た目もギター🎸テクも似てるジェフを
入れたんだよ。」
「そうだったの、不思議な巡り合わせね!
シンデレラ復活じゃなくても、何か一緒に
出来らたいいわね!お互いソロバンドで
ツアーを一緒に回るとか?」
「そうだなぁ! そしたら昔話だけじゃなくて
これからのコトも話せるもんなぁ!」
「そうよ!」
「Good Idea! Baby」
The End
2024年 10月15日 早朝
Jake E Lee犬の散歩中
家の近所で窃盗犯に遭遇3発撃たれる!