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Rock Novel「シンデレラ物語」Summer Night Songs♬
「トム 高校のミュージカルの文化祭
オーデション一緒に行かないか?」
「何の舞台?」
『グリース』だよ。
「ああ、ニューヨークでやってるヤツか。
この夏映画も公開だろ? ジョン トラボルタ
あの、ディスコの兄ちゃん🕺高校生役って
無理じゃない? オリビアは可愛いけどね!」
「主役のダニー ズーコ役か彼の親友
ケニキー役狙ってるんだよ。」
「エリック、お前の綺麗な長い金髪ならサンディ役も無理じゃないかもよ!」
「冗談はやめてくれよ!」
(大笑い)
「俺は行かないよ。グリーサーなんて興味
ないっし、この長髪切るわけにはいかない
もんな。」
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「そっか、トムなら、歌も上手いし、舞台で
見栄えするからいい役貰えると思うけど!」
「エリックだって、背高いしさ、
髪黒くすれば、ダニーでもケニキー役
でも貰える筈だよ。」
「そっかな? サンディとあのあばずれの
リズとどっちがトムの好み?」
「どっちも興味ないなぁ〜。強いて言えば
あのグラマ〜な金髪のマーティかな?」
「ピンクレディスのお色気担当の!」
「うん、大人の女性!」
「俺はハイスクールドロップアウトで
美容学校行く、フレンチ〜」
「あんな子がハイスクールに居たら
楽しそうだね。」
「来年は俺たちも高校卒業だもんなぁ。」
「トムはどうするの?進学組だろ?」
「一応親の手前ね。でも大学行く気はしないなぁ
俺はギター🎸で食べて行くって決めてるから
9歳の時からさ。エリックは?」
「🤔うーん、グリースのヤツらみたいに
車の修理工かな? バイクや車が好きだから。
高校の工業科だしさ!」
「そっか、それもいいけどベース
俺とバンドでやってみない?音楽も好き
だろう?ミュージカル舞台に出たい位
だもんな。」
「ああ、親父にギターは少し習ったから
ベースもやる気になれば弾けると思うけどね。」
「じゃ、後はボーカルとドラムだな。」
「ボーカルはトムがやればいいじゃん、
ギター弾きながら🎸歌えるよな?」
「やってみるか!じゃ後はドラムだけだね。」
「バンド名は?」
「そうね、何かいい案ある?エリック」
「Summer Nights」
「それって、『グリース』の歌でしょ?」
「あったり!」
「Summer Night Songsは?」
「うん、じゃシンプルに
Night Songs は?」
「👍いいね!それで行こう。」
「ナイト ソングス〜♬」
「じゃ、まずそのタイトルで曲作ろうよ。」
「で、来年18歳になったら直ぐフィラデルフィア
のメタルクラブでギグやろう!
ま、最初はさ、カバー曲もやらないと
誰も聞いてくれないから、ストーンズとか
AC/DCとかスコーピオンズと混ぜてさ。」
「いいね、俺 マイケル シェンカー好き
なんだよね。 来月スペクトラムで
UFOのコンサートあるから一緒に
トムも行かないかい?」
「ああ、行こう、行こう!で、
グリースのオーデションは?いいの?」
「やーめた、ベースで忙しくなりそうだし、サンディとデュエットのグリースの曲
『Summer Nights』より トムと一緒の
Night Songs 頑張んないとなぁ!」
「Thank you な!エリック!」
The End
1978年
Tom Keifer 17歳
今日亡くなったオリビア ニュートンジョンを
偲んで! 15歳の私に希望を与えてくれて
ありがとう〜ズーコとサンディ