ロックノベル「もうひとりのミック物語」Goodbye Ruby Tuesday!
「ニースの浜辺って石ころだらけで
がっかりね、ハワイとは大違い、
イギリスと違って夏は蒸し暑いし!
もう嫌ミック〜もうロンドンに帰りたいわ!」
「レコーディング終わるまでは無理だよ。」
「それは分かってるけど、
ジャガーの新しい恋人ビヤンカも
キースのアニタとも上手くやって行ける
気がしない!」
「。。。。」
「あの人達クレージー🤪よ!私達とは
住む世界違うと思うけど。」
「しょうがないだろう、2人とも
英国人じゃないんだからさ。
うちらとは常識が違うんだろ。」
「それは分かってるけど。
イラつくの❗️」
「ローズ、赤ん坊の面倒🤱に専念して
あいつらの事はほっとけよ。時には
フランス人の子守りに預けて
疲れたら、2人でどっか行こう!」
「あのベビーシッターの若い子❓
ビキニ👙でちょろちょろ歩いてて
気に触るわ!」
「ローズ、文句ばっかり言ってないでさ
フランスの🇫🇷いい面も見てくれよ!
僕はギター🎸に集中しなきゃ
ならないんだから!」
「あなたはいいわよね!
やりがいのあるお仕事があって!
私はロンドンの自分のキャリアも捨てて
ここまで貴方について来たのよ!」
「僕は頼んじゃいないよ!
君が押しかけて来たんじゃないか!
この子も本当に僕の子なんだか❓」
「酷い事言うのね!子どもの面倒も私が1人で
イギリス🇬🇧でやれって事?」
「僕の前にブルースブレイカーズの
ギターだった、ピーターと付き合って
たじゃないか?」
「彼とは被ってないわよ!ほんとなんだってば。」
「。。。」
「もういいわ!街のカフェ☕️行って
頭冷やしてくる!」
「ああ!勝手にしろよ。またシャンパン🍾
飲み過ぎて、車ぶつけない様にな!
御転婆娘さん!」
「車の運転も出来ない〜
ギターオタク君! 👋サヨナラ」
「Goodbye Ruby Tuesday !」
〜〜〜〜〜〜〜
「テイラー!お前の彼女
ニースのレストラン🍽️で泣いてたぞ!」
「キースほっとけよ。」
「いや、いつだってバンドのメンバーの
女達が俺の肩で泣くんだよ。
知らねいよー!」
「そうやってアニタの事もブライアンから
奪ったのかよ!ローズと俺の事は
ほっといてくれ。」
「テイラー!そんなにイキがってないでよ。
もう出来ちまったもんはどうしようも
ないぜ。運命だよ。Fate!
ローズの事も信じてやれ。」
「。。。うっせなー!」
「このギター🎸やるから
ぶっ叩け!」
「やだよ!」
「いいからやれ!」
「あんたやボビーみたいに俺は
野蛮じゃないぜ。ホテルの備品
窓から投げるなんて!」
「つべこべ言わずにやってみろ!
ヘンドリックみたいに舞台でギター
叩き壊してみろよ。」
「絶対いやだね。」
「お前も頑固な奴だね。
じゃ、これ吸ってリラックスしな!」
The End
1971年
ミック テイラー(21歳)
キース リチャーズ(25歳)
ローズ ミラー(22歳)
ミック テイラーの後日談
あの時ギター🎸壊す方を選べば良かった
ってちょっと後悔するよ!
この後薬物中毒を克服するまでほんと苦労
続きだったから「これもFate!さ!」って
キースは黒い歯を出して
ニヤリと笑うだろうけどね。ハタチで1969年
にストーンズに加入しなかったら、今どんな
自分になっていたんだろうか?
いや、やっぱりFate なんだろう。
キースの事はやっぱ好きなんだ。
僕はあんな風にはなれっこないから。
これについては今自伝本執筆中
なんだよ。大体バンドが空中分解
する理由はココだけの話し、大抵は
音楽の嗜好の違いなんて言う哲学的な事では
無くて女絡みなんだ。お楽しみに!
2009年
元ローリング ストーンズ ギター
ミック テイラー (60歳)