Rock Novel「シンデレラ物語」suspicious mind♬
20022年8月16日プレスリーの命日
映画「Elvis」を見ながら
エルヴィスに夢中のお嬢さん達、言っておくけど
ロックスターなんかと一緒になるもんじゃ
ないわよ。私はプリシラ プレスリーには
なれなかった、なぜって? だってギター🎸馬鹿の
私の元旦那はまだ61歳で生きてるもの!
保険金掛けて埋めちゃえば良かったかしらね。
冗談よ🤭
ガンズの曲で「I used to love her」って言うのが
あるでしょ、私達最後は全くあんな感じだった。
Cinderellaがデビュー前、フィラデルフィアの
クラブのステージ前でトムに歓声をあげてた頃が一番ね。シンデレラのlogoデザインしたりね、
トムと結婚したのは1987年の4月日本に初公演へ
行く少し前だったの。付き合って4年目だったわ。
Cinderella
1989年 Long Cold Winter US ツアー中
サウス ニュージャージーの新居
「トム、あなた何でそんな今日は柄パン履いてるのよ?いつも絹の黒いトランクスじゃない?」
「ああ、この前ツアー中にメンフィスでファンの子に貰ったんだ。なんでもエルヴィスがいつも
買い物していた店のらしい。ランスキーって
言う派手なスーツ売ってる所のパンツ🩳」
「ほんとにただ貰っただけ?下着と一緒に
病気とかもらってこないでよね。」
「知るかよ? 握手して箱受け取ったら、
入ってただけだぜ。疑ってるのかよ?」
「何かあなた、メンフィスから帰って来てから
態度がおかしいから、女の第六感ってとこよ。」
「そんなsuspicious mindなら、
グラフックデザインの
仕事なんて辞めちゃって、俺のツアーに
ついて来ればいいだろう!子供もそうしたら
出来るんじゃないのか?」
「嫌よ、私にだって、ジュエリーデザイナーに
なるって言う夢もあるのよ。デザインの仕事は
辞めないわ。あなただって一生ロックやって
られるか?メンフィスの誰かさんみたいに
42歳で逝っちゃうかも知れないじゃない?
そんな生活してたら!」
「ああ、お前が困らない様に、生命保険
かけとくよ!millionな!それでジュエリー💎
ショップでもフィラデルフィアのダウンタウン
にでも開ければいいだだろう。」
「私はあなたの身体を心配してるのよ。
保険なんてお金の事なんか言ってない。
でもあなたが作ったシンデレラの歌で
『助けてくれ、ワイフに保険を掛けられて
後ろからナイフで突き刺されそうだ。♬』
ってあなた歌ってるわね?」
「そう言えばそうだね。でもあれは
一般論で、君の事じゃないよ。」
「本当かしら?」
「エミリー、君と知り合う前にエリックと
作った曲だぜ。」
「でもトムあなた、潜在意識に女を信じられない所があるんじゃないの?」
「君と話してるとこっちが頭おかしくなり
そうだ。コスモポリタンの心理学の記事でも
読み過ぎたんじゃないのか?」
「茶化さないで!」
「ああ、女なんか信じてないよ。だからモトリー
の奴らみたいに浮気も出来ないさ。」
「可哀想な人ね。この世には浮気をしない、できない男が数%いるらしいわ。それは人間嫌いで
妻以外の女何て面倒だからだそうよ。全く
あなたの事ね。」
「人間嫌いなわけじゃない、ただ、上手く
音楽以外の手段では自分の事話せないだけさ。
アクセル ローズ見たいに曲紹介で
自分の過去の体験を話せってでも言いたいのか?」
「それもいいかもね?ファンの子は喜ぶん
じゃない?」
「ごめん被るね。楽曲が全てさ、
それをどう解釈するかは聞き手次第で、
色は付けちゃいけないんだ。」
「あなたのそれが人生モットーなら
それでいいんじゃない?」
「どうでもいいて感じの態度だな!
お前こそおかしいぞ最近。」
「お互い離れて生活してたから、ストレス溜まって
たのかもね、あなた、ごめんさい。」
「ああ、俺も言い過ぎたよ。ロンドンと
日本のツアーが決まったんだ。一緒に
来れるかい?」
「ええ、仕事さっさと片付けて
行くわ!」
「ああ、そうしてくれると助かるよ!
もう口論はうんざりだよ。
お互いsuspicious mindはやめような。」
The End
1989年
トム キーファー 28歳
妻 エミリー 27歳
でも結局私の 女の勘は当たっていたのよ。
トムはこの時メンフィスのホテルの
ラウンジでサヴァンナとすでに出会っていたの。
例の「ハートブレイクステーション」の彼女よ。
あの人が現れてから、全てがおかしくなった。
まず1991年にトムの声が出なくなり、
1994年の最後のアルバムも鳴かず飛ばず、
1996年にはバンドも解散、私とトムも解散。
トムとサヴァンナは随分経って2002年に
一緒になったわ。私とトムは
エルヴィスとプリシラみたいに別れても
いい関係って言う訳にはいかなかった、
結局子どもにも恵まれなかったし、トムは
ソロアルバムの曲で私に恨み節たっぷり
歌ってくれてるわ。
「寄りを戻したいって?
地獄に堕ちたってゴメンだぜ!
お前、天使みたいな
格好して、でも歩き方が娼婦だぜ。」ってね。
新しい奥方に対するポーズだと思うけど!でも
私、エミリーはトムの曲の中で生きて行くの。
Tom Keifer and Emily (Ex Wife)