ロックノベル「もうひとりのミック物語」Lilyの告白
「ミック、私貴方に黙ってた事があるの、
でも嫌われてもやっぱり言っておこうと
思って。」
「何だい改まってLily?」
「あの、フラミンゴ🦩って言うクラブあるじゃない、貴方もブルースバンド時代出演してた。
あそこがディスコ🕺ブームになった頃
私21歳でゴーゴーダンサーをちょっと
してた事があって。」
「何だそんんな事かい?気にしなくっても
いいよ。」
「ううん、まだ続きがあるの。ある夜
そこに貴方のボスのミックジャガーとデイビッドボウイが踊りに来ててね。」
「ちょっと待った!Stop!
その続きは君の胸にしまっておいて。
ミックとデイビットの癖は知ってるから
その夜君に何があったかは想像出来るさ💭」
「貴方がそう言うなら。」
「うん、いいんだ僕だってもっと
若い時は女の子泣かせていたと思うし、
誰か僕の子ども産んでるかも知れないし。
この前もインタビューで
『若い子に何か忠告するとしたら?』
って聞かれてね。」
「何て言ったの?」
「人の事にはクビを突っ込まない事!
後は女性と薬には注意⚠️って答えておいたさ。
でも、そんな若い子達に忠告する資格は
僕にはないけどね。って付け加えておいたよ。」
「そうなの〜。貴方らしいわね。」
「そうかい?」
「じゃ、私の問題にも首突っ込みたく
ない訳ね?」
「終わった事はほじくり返したって
しょうがないだろう?でもいつも女の子は
僕に告白してくるんだよ。
僕がカトリックの神父か何かみたいにね。」
「ミックは大人しく聞いてくれるから。」
「でも彼女達の過去を聞いた所でさ、
神様でもない僕に何が出来る?
その子を処女に戻してあげる事は
出来ないしね。」
「ハハハ😂 出来たら私もお願いしたいわ!」
「ジーザスにお願いしてみたら?奇跡を
起こしてくれるかも!」
「そうね、教会にでも行って告白
してくるわ!」
「ああ、神はどんな破廉恥な人間の罪でも赦して
くれるんだろう?僕は弱い👨人間だから
君の話しを聞いてしまったら、ミックとの
仲も君との仲もどうなってしまうか?!」
「貴方って正直ね!」
「ミックやキース見たいに中流の
ボンボンじゃないからね、うちは
ただの馬鹿正直の労働者階級、それくらいしか
取り柄ないんだよ。」
「じゃ、労働階級者を労って!
濃いミルクティーでも淹れてあげるわよ。
うちだって貧しいアイルランド🇮🇪からの
移民の家系だもの!」
「ああ、頼むよ🙏 スプーン🥄が立っちゃう
ほどの濃いヤツね!お高くとまってるミックや
デイビット は薄いアールグレイが好きなんだ、
僕は安い庶民の味ヨークシャー🫖ティが好きさ、母さんがミルクたっぷり入れてくれてね、
手作りのオレンジ🍊スコーンとね!」
「オレンジスコーン、ええ随分貴方の
お母さん洒落てるわね!」
「ああ、母さんはエリザベス女王の妹の
キッチンで下働きしてたことあるからね、
例のミックと噂があった人さ。」
「ああ、あの御転婆な王女様👸ね。
「作ってやろうか?スコーンはね
母さんに教えてもらっらから!
簡単だよ。オレンジ🍊ピールが
あればいいんだけど、なきゃ、
オレンジリキュールでいいや。
でも、君と暮らす様になって
僕何か太っちゃたよ。」
「健康の証拠よ!お酒も
タバコも控えて、濃い紅茶とスコーン!に
置き換えて。」
「ああ、幸せだよ、Lilyと一緒で。」
「あら、ギター🎸と一緒で!
じゃないの?」
「僕からギター取ったら何も無いし、
ストーンズも速攻でクビだね。」
「いいじゃない、クビになったら
ミックジャガーの口利きで
貴方も王女さまの台所長でもなったら!」
「そうね、七面鳥やキャビアやら
つまみ食いするだろうね!丸々と
太って!職業間違ったかな?」
「ストーンズの一番の美男子ミックテイラー
貴方が太っちょ!何てちょっと想像出来ないわね。」
「太っちょでも痩せっぽちでも
君とギター🎸があれば僕はご機嫌だよ。」
「もし怪我でもして、ギターが弾けなくなったら?」
「さあね、🤷 黒い司祭服着た太っちょの
神父にでもなるよ、
みんな僕に告白しにくるだろう?」
「そうなると女の子は御法度よ!」
「やっぱり、無理か!」
(大笑い😆)
The End
1973年
ミック テイラー 24歳
リィリィ マクロクリン 23歳