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Rock Novel「シンデレラ物語」半魚人の恋 その1

半魚人の口からはどんな歌声が?

「半魚人よ、丘に上がって、お前の美声で人間の女を仕留めてこい、いいな、」

「はい、海の魔王様の命令とあれば!
何なりと。」

「お前に人間の脚と歌声を与える、行ってこい!」

「はい、ありがとうございます♪」


新宿駅の支柱のポスター

「ミュージカル 『人魚姫』🧜‍♀️か、
飛んで火に入る🔥夏の虫だな。
準主役 募集要項か!」


「次の候補の男性 舞台へ!」

「名前はトム キーファー です。」

「では、トム、主役の人魚姫役のサヤさんとデュエットしてもらいます。」

『♫この身が海の泡に消えようとも〜
愛を貫く覚悟はあるわ♬』

『海の底に沈めようとも、この声で
お前を虜にする〜♬』

「監督、なかなかトムはいいじゃないですか?
海の魔物の魅力がありますな。」

「ああ、彼に決めよう!」

「二人とも良かった、トム後で連絡します。」

「はい、ありがとうございます。」

「あの?キーファー さん。」

「はい、何ですか?」

「初めまして、サヤです。」

「君の声、透明感があって、イイね 
人魚姫🧜‍♀️役にピッタリだね。
日本にこんな歌姫がいたとは驚いたな。」

「あなたの事知らなかったけど、ブロードウェイの
方ですか、凄い声量で驚きました。」

「あ、僕ね 君若いから知らないと思うけど、
昔ロックバンドのボーカルだったから、」

「あ、そうなんですね、通りで!
セクシーな魔王役ピッタリですね。妖艶だわ。
誰でも海の果てまでついて行きたくなる。」

「(笑)大袈裟だな、サヤは!」

「トムさん、に決まるとイイなぁ。」

「祈っててくださいよ。」

「トムさんのロックバンドの音楽も
聴いてみるわね!もしかして
エアロスミスって言う人?あの人も日本
贔屓だよね。」

「うーん、彼に似てるって昔言われたけどね、
あっちはもっと、おじさんですよ。」

「じゃ、KISSのお化粧してる人?」

「それは、もっとお爺ちゃんだよ!」

「えー?分かんないわ。ヒント!」

「デズニーランド!」

「白雪姫?」

「ブッブー」

「クマのプーさん!」

「スヌーピの方がいいな。」

「あ、デズニーじゃないですよ。」

「ハハハ〜」

「じゃ、眠れる森の美女?」

「近い!」

「美女と野獣」

「もう、一声」

「あ、シンデレラさん?」

「やっと当たり!」

「うちのママが聴いてた!ヘビィ メタル!
ママはアメリカに行ってた事もある
ミュージカルスターなの。」

「通りでサヤも英語上手いんだね。」

「ママはもっと上手でアメリカ人の彼氏も
いたの。」

「君のパパは?」

「俳優だけど、私が小さな時に離婚しちゃって、、、」

「あ、ゴメンよ。言いたくない事聞いて
しまって。」

「ううん、いいのよ。トムさんには何でも
話せる気がするの。」

「そう?良かった。」

「シンデレラのCD 今でも売ってるかしら?」

「じゃ、新宿のお店行ってみる?」

「一緒に?」

「ああ、まだあるとは思うよ。」

「これ?この人トムさん?」

「そうだよ!」

「Wow! Whatta Babe!」

「照れるな!」

「でも、トムさん、全然変わってないわね、
不思議〜」

「時間が止まってるのかな?」

「このトムさんの写真、人魚姫のお衣装みたいね!」

「当時はこれが普通だったんだよ。」

「人魚の王子🧜‍♂️様 金に光るウロコの
衣装ね。メッシュ入れた黒い長髪も素敵!」

「Thank you!な!」

「トムさんの指ってすっごく長い〜どうして?」

「君みたいなカワイイ女の子を掴んで、
海の底に引きずり込むためさ、水掻きも付いてるよ。」

「さすが、海の魔王役、もう役に
ハマってるのね、トムさんて!役者だわ。」

「コレハボクの地だよ!」

「え!」

To Be Continued 

1986年シンデレラ
キラキラの衣装
シンデレラじゃなくて、
マーメイドでもよかったかも?!

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