Rock Novel 「シンデレラ物語」Snow Whiteの夢
「あ、ごめんなさい〜 大丈夫ですか?」
「Can I have something to drink?」
「ええ、コーヒー☕️とドーナッツ🍩買って来ましょうか?」
「Thank you! Young Lady!
but I don’t have good teeth so
no sweet please. Beer or Coffee will be
fine.」
「そうですか、じゃ飲み物買って来ますね。」
「トムさん、あの顔真っ白なおじいさんは
どうしたの? ホームレス?」
「うん、いつもナッシュビルの街中フラフラ
して、バーの軒先で寝てるなぁ。」
「何でお化粧してるのかしら?」
「噂じゃね、あの人も昔は
1950年代はエルビスみたいなロックシンガー
だったらしいよ。ステージに出る時に
化粧してたんだろうね。いつの間にか
パントマイム役者みたいに白塗りに
なちゃったみたいだけどね。」
「で、どうしてあそこまで落ちぶれちゃったか
知ってるの、トム?」
「何でも、何かの撮影で馬に乗っててさ、
落馬して舌👅を噛んでから、上手く
発音出来なくなって、歌えなくなった
らしんだ。それから酒とクスリに溺れて
後はよくある話だよ。白塗りの男娼にまで、、、
ハンサムだったらしいからね。」
「トムさんみたい?」
「俺も声が出なくなって、手術も
何度もしたからね、人事には
思えなくてさ。時々食べ物や小銭を
彼に渡してるよ。みんな、あの人を
『スノーホワイト』
なんて呼んでるけどね。」
「白雪姫?シンデレラの親戚みたいなもの
だものね。」
「ハハハ〜そうだね、ディスニーランドの
仲間だよね。俺も化粧してまだ舞台に
立っててさ、時々白く塗り過ぎちゃって
ファンが撮った写真後で見て、
『ヤベ〜』って思うよ。 どうも照明の
加減もあるんだろうけど、化粧が浮いちゃう
時あるんだよね!」
「なんか仮面付けてる様な時ありますよ、
あたしも化粧しててそう思うわ。」
「やっぱり!」
「うん、29歳ぐらいまでは
🌟ピカピカのお肌で、お化粧も
してなかったんだけど!」
「俺なんて17歳からクラブの舞台で
化粧バリバリで歌ってたからね〜そうね
やっぱり30歳位からかな、素顔で歌い始めたの
は、でまたシンデレラ再結成で
最近大舞台に戻ったから化粧してる
けどね!」
「あの『スノーホワイト』さんも
歌ってたんですね、昔は〜ナッシュビルやニューオリンズの大きな舞台で!」
「そうなんだろうね、想像もつかないけど
バーの隅っこで寝てる時、昔の夢を
見てるんだろうか?」
「そうかも知れませんね。
拍手と歓声が聞こえてるのかも。」
「後で毛布とコーヒー置いてそっとしててあげようか。」
「ええ、そうね。」
The End
1998年 ナッシュビルにて シンデレラ
カール トーマス キーファー 37歳
エミリー 圭子 ジョンソン 34歳