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Rock Novel「シンデレラ物語」髪でイエスを洗った女
「うちのシャワーが壊れて🚿てお湯が
出ないのよ。参っちゃた、さっき電車の
中で痴漢男に髪の毛舐められちゃったから、
早く洗いたいのに。」
「そっか、じゃ良かったらコーヒー飲み終えたら☕️
僕が泊まってるホテルで髪洗って行けば?」
「何処に泊まってらっしゃるの?トム さん。」
「新宿の京王プラザだよ、知ってる?70年代
クイーンがよく泊まってたホテルって
聞いたよ。」
「うん、聞いた事あるわ。泊まった事は
ないけど。そう、男の人が1人で泊まって
るとこに行ってもいいものか?」
「僕は君に鍵渡して、またギター🎸ショップでも
行ってるから心配しなくていいよ。
観光案内してくれた、お礼がしたいだけだし。
気が進まないならいいんだけどさ。」
「ううん、じゃお言葉に甘えていいかな?」
「ああ、もちろん。って言うか僕も
早く髪洗いたいよ。舐めてたんだよね?
僕の後ろの髪も?あのサラリーマン風の奴。」
「そうよ、なんか美味しそうに舐めてたわ。
あのオジサン!私が気づいて、睨みつけたら
今度は移動して、トム さんの髪舐めてたんだよ。」
「ゲー🤮 僕の事、女だと思ってたのかね?」
「そう見たいよ!トムさんの髪の毛艶があって
綺麗だし、いい香りがするもの〜。」
「嬉しくないね、男に舐められてもさ。」
「ハハハ〜!」
「はい、じゃルームキー🔑」
「あ、一緒に部屋行きましょう、
私、あなたの事信じてるから。
だって、気持ち悪いでしょ?
先、トム さん、洗って!」
「でも、あの痴漢男に山手線の中で
会わなかったら、こうして君にも
出会わなかった訳だし、変だね?
君が『Somebody licking your hair』
って言ってくれたから、気づいたけど、
あのままだったらと思うとゾッとするよ。
ほんと!『Somebody Save Me!』って
感じ!君に助けられた〜」
(笑)
「こんな事であなたに日本嫌いになって欲しくないから、美味しいレストラン案内したり、
ギターショップ🎸探したり、お手伝い出来て
よかった。」
「Thank you! I really appriciate it.
I love Japan! No wonder Freddeie Mercury
loved Japan too.」
「君さ、聖書の中の女性でさ、自分の
長い髪に香油を塗ってイエスの足を洗った
女の話って知ってる?」
「知らないわ。マグダラのマリアなら
ちょっと聞いた事あるけど。どうして
そんな事?」
「事の真理は僕も良く分からないんだけど、
愛していると言う意味かな?涙🥲と香油で
洗ってくれたそうだよ。」
「洗ってもらいたいの?あなたも?」
(うなずく)
「私の髪でよければ!」
「僕の髪でよければ!」
(同時に)「痴漢男が罪に気付きます様に!
アーメン」
(大笑い)
The End