Rock Novel「もうひとりのミック物語」ベニスに死す
「ミック〜鼻の脇に👃にニキビできてるわよ〜!」
「あ、そう?」
「もう、こんなんで舞台上がったらどうするの、
今夜のコンサートも録画されるんだからね。」
「下向いてギター🎸弾いてるだけだもん
映らないって〜!」
「ダメよ、あなたね、自分の顔の価値😃全然
分かってないんだから〜」
「ミック ジャガーしかどうせ映ってないって。」
「あなた皆んなに何て呼ばれてるか知ってるの?」
「『ベニスに死す』のあの少年に僕が
似てるって言う事?」
「知ってるんじゃない。」
「ちっとも似てやしないよ。」
「私も似てるとは思わないけど
あなたも結構美少年だと思うよ。」
「もう僕だって21歳なんだから少年
扱いはしないでくれよ、いくら
ストーンズの最年少とは言えさ。」
「リトル ミックなんだもの
少年よ。ギター🎸しか知らない
あなたはまだ男の子!」
「ローズ🥀いくら年上だからって僕の事弟扱い
しないで欲しい!」
「はい、はい坊やちゃん
早くギター🎸用意して!
じゃないとキースおじさんにまた
意地悪されるわよ。」
「全く、俺のギターの弦にバター🧈塗ったり
色んな事思いつくよなぁ〜!」
「今度はゼリーかもね!あなたが
ニコリともしないから、笑わせようって
キースもそれなりに苦心してるのかしら?」
「誰の肩もってるんだよ!僕はコメディアンで
舞台立ってるんじゃないんだよ。」
「それもIt’t Only Rock N’ Rollなんじゃないの? キースにとっては?」
「又キースの肩持つのかよ?」
「もー!そう言う所が子供なんだから〜ミック」
ピンポーン!!!pizzaのデリバリーです!
「ピザ🍕何て私たち頼んでないわよ。」
「又キースの嫌がらせだよ!」
「ね、これ誰からのオーダー?」
「あ、僕ちょっと名前は聞いてないんですけど
ミック テイラーさんの楽屋に持って
行けって言われたんで。」
「もういいわ〜これチップとって置いて。
ピザ🍕はいらないからあなた食べていいわよ。」
「こんなにチップありがとうございます。
じゃ、僕から聞いた事言わないって約束してくれたら言いますけど。」
「ええ、約束するから、言いなさいよ!」
「キース、キースリチャーズさんです。」
「やっぱり‼️」
「演奏前にピザ🍕何て吐き気🤮がしてくるよ。」
「僕がピザ何て好きじゃないの分かってて
こんな事するんだから、大人気無いと
思わないかい? ローズ🌹」
「全く、このバンドの人達って狂って
るわよね!」
「そうお? お姉ちゃん僕は結構
好きだけど〜」
「ロビン!あなたもストーンズに
悪影響受けて冒されてるのよ!」
「僕はキースに可愛がられてるよ!
ミック兄さんの事もキースはとっても
買ってるんだよ。なんか変な愛情表現
なんだよね、キースって。」
「そうなの?ロビン、でもあなたは
ちゃんと大学行って学位取らないとダメよ。」
「僕は弁護士になるよ。音楽もいいけどね。」
「ロビンはピアノ🎹も上手いしなぁ。
結構ロックの才能あるかもな!」
「ミック兄さん、サンキュー!」
「ミック、ロビンを焚きつけないでよ、
それでなくてもお母さんにキツく言われてるんだから、『ロビンだけはあなた達みたいに
不良にはしないで!』って。」
「僕不良❓確かに高校も行ってないし、
結婚もしないで君をはらませちゃったしね。」
「え!ローズ姉さんミック赤ちゃんできたの?」
「ロビン、お母さんにはまだ内緒よ🤫」
「じゃ、来月のアメリカのツアーについて
行っていい?そしたら黙っててあげる!」
「もう、しょうがないわね、ミックいい?」
「ああ、いいよ!でも1つ条件がある。」
「何?ミック兄さん!」
「キースが俺の悪口言ってたら逐一
報告しろよ。」
「🫡オッケー!007のスパイみたいだね。」
「『ベニスに死す』と『007は2度死ぬ』ね。」
(大笑い)
ミック テイラー (21歳)
ローズ ミラー(22歳)
ロビン ミラー(17歳)
追記:ミック テイラーの妻だった
ローズ ミラーの実弟ロビン ミラーは
後にSadeを発掘した名プロジューサーになり
大成功を収める。姉を通じてミック テイラー
やその他のミュージシャンに出会った
お陰かもしれない。