読了「ラーゲリより愛を込めて」|辺見じゅん
映画は見ず、原作が読みたいと思い、初めて戦争をテーマにした本を読みました。
妻と子ども、家族全員が当たり前に一緒に居るところに襲撃を受け、自分だけが家族と離れ離れになるところから始まる。終戦を迎え、日本人兵士が何十人も詰め込まれた汽車は、中々日本には帰らなかった。シベリアという厳冬の地で捕虜として重労働を課せられていたからだ。食事をろくに与えられない厳冬の重労働は、体力だけではなく、生き抜くために必要な希望も奪い去り、捕虜たちはシベリアの地へ埋まっていく。そんな中、山本幡男は人間としての尊厳を持ち続け、誰よりも帰国(ダモイ)を信じ続けた。同じ捕虜の中には、ロシア兵士から目をつけられている山本の発言に怒りを覚える者もいた。何度も懲罰房へ入り、仲間からも邪険にされても、家族また会えることを信じ、自分と闘い続けた。
初めて戦争をテーマにした本を読みましたが、やはり読んでて辛くなる描写が多かった。感動ではなく、様々な事実に衝撃でした。
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