Photo by sirasagijyousyu 「地獄思想」というモラル 6 chisato_mrt 2022年10月15日 23:48 「“『地獄思想』というモラル”とは奇異な言い方だが、地獄というものが『見せしめ』として存在する以上、『地獄』が、最も極端な形をとったモラルであることに間違いはない。私はそのように思う。だからこそ、その『地獄を必要とするような社会の豊かさ』を抜きにして、『地獄思想のあれこれ』を論じても無意味であろうと、私は思うのである。」橋本治『ひらがな日本美術史』「人間というものは、『根元的恐怖だからこわい』とばかり思うものではなくて、『甘美なものを“根元的恐怖”という言葉で表現してしまうもの』でもあるのだ。だからこそ、『恐怖映画』という娯楽がある。だからこそ、マゾヒズムという快感がある。サディズムという快楽も。人間のモラルというものは、それが極端な形を取った時、必ずその裏に、『それを必要とする人間の欲望の複雑』をあぶり出すようなものでもあろうと、私は思う。」橋本治『ひらがな日本美術史』 ひらがな日本美術史 1 amzn.asia 1,400円 (2022年10月15日 23:48時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ダウンロード copy #橋本治 #原っぱの橋本治研究 #日めくり橋本治 #ひらがな日本美術史 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート