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うつ病について。

(第十六回。)

今日は、うつ病の話をしようと思います。
今、うつ病と言うと、原因も症状もすごく広範囲にわたる病気ではありますが、性被害にあった人が、併発しやすい病気でもあります。と言いますか、ならない方がおかしい病気だと私は思っています。
今は心療内科に行って「最近やる気が起きないんです」と言えば、かなり簡単に抗うつ剤を処方してもらえるでしょう。症状の軽い人なら、診察と投薬(と、睡眠・運動・朝散歩)でうつ病はかなりの割合で良くなると言われます。
しかし、性被害のフラッシュバック(結局PTSDですが)が原因で、毎日毎日自己嫌悪と自己批判に見舞われた挙句、深い深いうつに陥った私からすれば、やる気が起きない程度のうつ病なんかちゃんちゃらおかしいです。(治りやすさという意味で。)
うつの症状は私の場合、現在でも残っています。ただ昔と違うのは「今、調子が悪いのはうつのせいだ」ということがわかるし、対処法もある程度知っていることです。薬は、私の場合、全くと言っていいほどうつに関しては効きませんでした。正直、生きるか自殺するか、真剣に考えました。
しかし、ここで私が死んだら、多くのことに関して泣き寝入りですし、何より自分自身があまりにかわいそうだと思いました。今までに受けた傷のぶんだけ復讐しなかったら(言い方を柔らかくするならば、マイナスぶんを取り返せなかったら)、死んでも死に切れないと思っていました。

だから、どんなに死にたくても必死で生きました。
住む場所が変わるたびに、家の近くのいちばん高い建物を探しました。何かあれば、ここで頭から飛び降りれば確実に死ねる、そういう場所を探しました。そのことで、自分の精神を保っていました。
死にたくなったらいつでも死ねる。でもそれは、今じゃない。
死ぬことができる、ということから逆に安心感をもらっていました。

性被害にあってしばらく経って急性期を抜けた頃は、そう思って、屍のようになりながら、ただ必死に生きていました。
性被害の急性期の頃は、死ぬ元気もありませんでした。
アルコールを飲んで、ひたすら眠るだけでした。
その急性期の話はまた次の機会にして、今日はそのあとの、うつ病になるくらいには元気になった頃の話をしました。
今、ここを読んでくださっているあなたが、性被害にあったばかりの状態、あるいは、その急性期を抜けた状態であったならば、きっと共感してくださることと思います。ですので、私は予言してもいいと思うんですが、死なない方が、あなたが幸せになる確率は絶対に絶対に上がります。
性被害が原因で死ぬなんて、いや、精神疾患が原因で死ぬなんて、確かに一定数そういう人たちがいることはわかっていますが、責めることはできませんが、それでもあなたに性被害が原因で、死んで欲しくはないのです。
じゃあどうすればいいのかと、あなたは言うかもしれません。
その答えを、今、メールマガジンにしようと準備しています。私の答えは、それを読んでいただければおわかりになると思います。もう少しだけ、生きていてください。

申し訳ない終わり方になりました。何ももったいつけているわけではないのです。
本当に、単に準備が必要なだけなのです。
じゃあ、また明日。



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