🔰農業女子の果樹園奮闘記①🍑

2023年9月16日 02:40

山梨県に移住して農業勉強中の　会田　千咲（あいた　ちさき）です🍑🔰
農業の魅力を発信する為、そして移住の経験を通して「どこにいて、何をしていても自分らしく」というメッセージを伝える為、現在「Beauty Japan」と言うコンテストに挑戦しています🌟

コンテストに出場するにあたり、農業の楽しい部分を皆さんにた〜くさん知って頂いて、農業界のイメージアップに繋げたい🔥と思っています。

しかし、女性が新規就農するにあたり、様々な課題が有るのが現状です。

1から農業を学ぶ為、私は2021年4月に当時お付き合いしていた彼（現在の夫）と2人で山梨県へ移住し、2人とも別々な※農業生産法人で働き始めました。
（※従業員を雇用し、会社の形態をとっている農園の事。）

今回は私の二年間の経験をもとに、リアルなお話を綴ります。

職場関係の人の目にこの記事が止まらない事を祈る！笑😆

🍒🌸〜それでは、はじまりはじまり〜🍑🍇🌾

私が務め始めた農園は「日本一の桃の里」と言われる山梨県笛吹市一宮町という所にあり、ふるさと納税や大手デパートのギフト等も手掛ける大きな農園だった。

笛吹市の土壌は水捌けも良く果樹栽培に適しており、道路を走っているとどこに行っても大体ぶどうと桃の木が目に入る。

🍑まさに、果物王国山梨！🍇

◾️男女比率10:1

私が入社した当時、社員は男性約20名に対し女性は先輩1人だけ。
私が入って2人になった。

男女比率= 10:1 🤣w
まぁ、1人居ただけでもありがたいよね。

入社前に予想はしていたけど、やはりこんなもん。

年齢は20代前半〜50代まで幅広く、北海道〜関西まで様々な地域から集まっていた。
私と同じく独立就農を目指す人も少なくなく、話を聞くと良い刺激を受けた。

◾️山梨1年目の夏は、寒かった。

毎年夏の最高気温で全国ニュースに名前が上がる山梨。
「山梨の夏は暑いからね、身体に気をつけて！」
と多くの人が心配してくれた。

「地元に帰った時、久しぶりに会った友達に黒くなったね〜💦って言われたら嫌だなぁ。」
「日焼けしてシミになったらどうしよう…。」

しかし覚悟を決めて来たのだからそんなことも言っていられない！！
気合を入れて、日差しを遮る帽子や日焼け止めクリームをドラッグストアで買い漁って会社のロッカーに用意して、準備万端‼︎
頑張るぞー‼︎

と思っていたのだが…
1年目の夏は、それらの心配ごとは全て杞憂に終わった。

朝5時半頃出勤し、男性はトラックに乗り込み畑へ行き収穫。
その間私はクーラーが効いた倉庫内で先輩に教わりながら箱詰めの作業をメインでこなしていた。

「朝早くて大変ね〜。」と言われるが、早朝に収穫することにも理由がある。
気温が上がれば桃の実が柔らかくなる為、朝の気温が低く実が締まっている状態で収穫することが理想とされるからだ。🍑✨

実際、桃の収穫は力仕事で、コンテナ1枚約8キロ。
これを男性は3枚持ち軽トラに8段ずつ積んでいく。
私は並行移動がやっと。自分の身長より高く積み上げるには一枚でもキツかった。
たまに畑に連れて行ってもらっても、パワーが無い分作業効率が悪く時間がかかった。

慣れない外仕事に倒れられては困ると、配慮して頂いたのであろう。
出勤から退勤まで、一日中室内の作業がメインとなった。

20人以上の従業員がいる中で、適材適所に配置されそれぞれが役割を担うのは当たり前のこと。
と、頭では分かってはいる。

炎天下での作業は男性でもキツいし、ただ単に女性の私の身体を気遣ってのことであるとは、もちろん理解していたつもりだった。

しかし、それでも…。

絞れるほどの汗をかき、日に日に黒くなっていく同僚の姿を眺めていると、白いままの自分に焦りを感じた。

「今日も畑に行けなかった…。」
と、家に帰ってから旦那にこぼすこともしばしば。
お盆が近くなった頃に冷房で身体が冷えて体調を崩して休んだ時は、
「山梨に来た意味あったのかな？」と、何もできない自分に嫌気がさし、ポロッと涙がでた。

◾️先輩に恵まれたのが救いだった。

勤め先の農園では地域の耕作放棄地を会社で借り受け、それを能力に応じて従業員に振り分け管理させる方法をとっている。

（担当畑の作業は基本的に会社の業務時間外に行う為、朝晩や休日を使って作業をする。
必要な農機具や農薬等は会社から無償で借りることができる為、必要経費実質ゼロで兼業農家の様に働くことができるという仕組。）

1年目の私には当然そんなものは無縁だったか、先輩の大半は畑の受け持ちがある為、就業時間後や休日には先輩の畑で作業の手伝いをさせてもらった。

大勢で作業している時はなかなかじっくり話すことはできないが、手伝いをさせてもらいながら先輩の作業を見たり話を聞くことはとても面白く、貴重な時間だった。

今振り返っても
あの時間があったから、なんとか腐らず乗り越える事ができたと思う。

◾️私だけ、畑が決まらない。

秋になりぶどうの収穫が落ち着くころ、来年へ向けて畑の受け持ちの相談が始まる。
私より3ヶ月先に入った男性は９月頃早々に受け持つ畑の話が来ていた。

私もそろそろかな！
と思っていた頃、ちょうどタイミング良くお世話になった先輩が受け持ちの狭い畑を返却するから、代わりに管理してみないか？と声をかけてくれた。

桃の木3本の畑🍑

やったー！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
これで私も畑作業できるんだ‼︎

と、喜んだのも束の間。

上司により却下。
「あいつにはまだ早い」とのこと。

数日後、結局その畑は他の新人男性が管理することになったと聞いた日には、すぐ家に帰ることができず車の中で声を出して泣いた。

B'zを大音量で流し、塩山〜勝沼周辺をブンブンと走り回った後やっとお腹が空いて来て、渋々自宅のある笛吹市に帰ったのだった。

連絡も無く遅く帰って来た為夫はだいぶ心配していた。
今更だけど、ごめん🙏🥲

◾️就農相談会へ行くも…

こんなんじゃいつまで経っても足手纏いのままだ‼︎
なんとかしなくては！！
と思い、ネットでたまたま見つけた新規就農者向けの相談会へ行ってみた。

しかし、就農先を見つけるまでの相談には乗ってくれても、私の様に実際勤め先が決まってからの相談に乗る様なサポート体制は整っておらず、無駄足に終わった。

図書館で果樹栽培の本を借りて読んでみたり、近所の農家さんへ実際話を聞きに行ったり、とにかくもがいた。

農業大学校の講習に申し込み夫婦2人でバックフォーの免許を取得したり、実家に帰省した際は父に頼んでトラクターの乗り方を教えてもらったりした。

悔しさと焦りで、とにかく何かせずにはいられなかった。

◾️ついに…‼

︎
農園では年末に毎年上司と社員1人1人の面談の時間が設けられている。
4月から今までの色々な気持ちを抱えたまま、何から話せば良いのかと複雑な心境で上司のいる応接室へ入った。
まずは今年1年、男性ばかりの中で働いてみてどうだったのか？など聞かれた後、

「そういえば、会田にも畑用意してやったからな！まぁ、頑張れ。」
と一言。

「…えっ‼️⁉️」

突然の事で微妙な反応しかできなかったことが若干悔やまれる。笑😂

場所に案内してもらうと会社から車で5分程度の距離で、大きな桃の木2本とまだ実をつけていない若木が一本の可愛い畑だった。

周りに比べたら、まだまだなのは分かってる。
でも、ほんのちょっとだけ認められた気がして、その日の夜飲んだビールの旨さと言ったら忘れられない。😭🍻✨

2021年の年末最後の出勤日、桃農家として小さな一歩を踏み出すことができた。👣✨

長くなったので続きはまた今度🌱

農業したい！と思って求人票を色々眺めてみても、実際に働いてみないとわからない事って沢山あるし、働いてみて生じる悩みって絶対誰しもあると思います。

それに男性が圧倒的に多い職種であるが故、受け入れる側も女性従業員に慣れていないというパターンも少なくないと感じます。
（トイレ問題とかね）

私が実際に経験して感じでいる事を、今後農業界で女性が活躍しやすい環境を整えることに繋げていきたい‼︎🔥
そして、私の様に悩みや葛藤を抱えている農業女子の何か力になれれば嬉しいな🍀

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多くの人に【会田】い、そして笑顔の花が何【千】本と【咲】ます様に。
🌷あいた　ちさき🌻

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