本コレクターとミニマリストは相容れるのか? LINE片付けからの気づき
私は、本が好きだ。いつからだろうか。
思えば小学校の図書室が好きだった。
帰りにクリーム色の装丁のアガサ・クリスティを読みながら帰ってくる。また、ある時は青のホームズ。
あの頃は、推理小説が好きだった。
中学時代には、昼休みに毎日図書室に通っては、山崎豊子の『大地の子』、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』をよみふけっていた。
女子特有のグループが何となく居心地が悪く、それならば、と図書室へ赴いていた気がする。
それにしても、図書室に村上春樹を置く学校。なかなかチャレンジングだな、と親になって思う。
下手したら、あの頃は今より読んでいるかもしれない。
前置きが長くなったが、私は1月から香村薫さん(以下、薫さん)のLINE片付けと言うものを始めている。
LINE片付けについては、長くなるのでここでは割愛したいと思う。
さて、このLINE片付けで、本を片付けよう、という流れになった。
このお題が出された時、私は、正直ひるんだ。
なぜなら、本は多い方がいい!紀伊国屋書店梅田店は聖地!と思い込んでいる生粋の本コレクターである。
ところで、我が家にはニトリの壁1面本棚が鎮座している。本コレクターの一言で家に来た代物だ。
本棚の一角、文庫本の小説コーナーは1列村上春樹である。しかも、古い春樹ばっかりで、最近の春樹はまだ手に入れていない。
減らせなど…ちょ!正気の沙汰じゃない!と、その時の私は駄々をこねた(心の中で)。
だが、待てよ?最近の一軍はダイニングにヴィジュアルよく(自分比)飾ってある、大好きなOURHOME Emiさんの著書だ。
Emiさん、春樹を超えてるわ。
とりあえず、一軍と本棚の総数をカウント。
188冊。
これを多いととるか、少ないととるか、それが問題だ。
ミニマリストの薫さんは(LINE上で)爆笑してるように見えた。
うん、ミニマリストの量じゃないもんね。
だが、『無理に減らす必要はないですよー』とどこまでも優しいスタンスの薫さん。ありがたや。
そういえば、最近は暮らし系の本だらけになってきている。
読んでもビジネス書。春樹も入る余地がない。
多すぎるのでKindleへの移行も考えたが、とりわけ暮らし系の本は、紙の方が圧倒的に頭に入ってきやすい気がするのだ。
大好きなブロガーさんの本をKindleで買ったら、喋り(文体)が面白いのに6割しか内容が頭に入ってこず、4回読み返している。 未だに入ってこない。
これはもはや違う問題かもしれない。
このタイミングで夫が、ニトリの本棚が壊れかけていると言う。
もともと本棚は解体して別の部屋に移そう、という話をしていたのでいい機会だ。
これはやはり本を減らした方がいいのではないか?
それとも、聴覚優位の私はオーディブルに変えた方がいいのか?
いろいろ考えつつ、YouTubeを見漁る。
ミニマリストさんが本を片付けている。
『1年以内に読まない本は要らないですよね』
…そういう考え!
まぁ、確かにね…春樹も読んでなかったしね。
というわけで、昨日、グランフロントの紀伊国屋書店奥にあるスタバにて、『ちね本選抜総選挙』を執り行った。ipad上で。
ここで選抜メンバーに選ばれなかった本たちはメルカリ、もしくはブックオフにチーム異動しようと考えている。
思い出残る春樹は当面居座るとして、これからはしばらく小説をメインで読みたい。
というのも、弱冠20歳前後のブロガーさん(芸能関係の方)の言葉の綴り方に感動してしまったからだ。
彼女の読書量は私の比ではないと思う。言葉の端々から漏れ出る表現。彼女のような繊細で丁寧な言葉をつむぎ出す人になりたい、とすら思ってしまった。
今、これを書いているうちに方向性が見えてきた。
薫さんにも報告しようと思う。
この場で言えることは、
過去と未来、どっちも大事
あえていうなら前を向こう
ということに尽きる。