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キャリアの転機をポジティブにとらえる方法 その5 変化を起こす3要素

10年以上前に大学院で大前研一さんに学んだ変化を起こす3要素。今でもとても印象に残っており、同僚やチームに伝えることもあります。久しぶりに思い出したので、簡単にまとめてみます。

時間の使い方を変える

例えば何か始めようと思うと、時間の使い方を工夫する必要があります。例えば「よし、今年は走るぞ!」と思うとランニングをする時間をどこかで確保する必要ありますし、「この資格を取得しよう!」と思えばどこかで勉強する時間を確保する必要があります。となると、まずは自分の普段の時間の使い方を棚卸しして、見直して、ランニングの時間や勉強の時間を確保しないといけません。人によっては「明日から早起きするぞ!」というのもあるかもしれませんが、早起きするために大事なのは「早寝」することです。睡眠時間を削るのは、脳科学的にも身体的にも一番悪く、そして長続きしません。なので、ルーティンとして、時間割を作り直す必要があります。平日と休日で違うので、2つのパターンがあるといいと思います。
大前さんは何でもかんでもまずカレンダーに書き込むということも仰ってました。人に見せる必要はないので自分だけでもいいと思いますし、私はチームに「ToDoもチームカレンダーに入れて時間確保しよう」ということを推奨し、例えば隔週の水曜日の朝は新規お客様開拓のために「何か」する時間としてチームの時間を30分抑えてます。別に会議を実施する必要はありません。でも「考える時間を確保する」という意味で送り付けて?いますw
その他にも月曜日はこれやろう、火曜日はこれやろうと、とにかく時間を確保するするため、そして習慣づけするためにカレンダーに書き込みます。サブリミナル効果ではないですが、さすがに毎週毎週カレンダーに書かれており目にするのでみんなの意識付けや優先度はそろってきたかなと思います。

付き合う人を変える

何も私的なデート相手を変えてと言っているわけではないですし、友達関係、コミュニティを変えろと言っているわけではありません。ただ、今のままの交友関係や人脈、ネットワークでは耳にする言葉や話される文脈に変化がないので、新しいコミュニティに所属する大切さを説かれてました。もしランニングを始めようと思うのなら、まず会社のランキングクラブに所属してみる、一緒に活動するのはまだ早くても情報網の中に入れてもらう。何か資格取るならネット上にあるコミュニティに所属したり、可能なら養成講座等のオフラインのイベントに参加してリアルに学友を見つける。これは本当に効果があると思います。私も学友に何度も助けられてます。

住む場所(環境)を変える

これはそんなに簡単に実行できることではないのですが、すごく効果があると大前さんは仰ってました。住む場所が変わると、見るものが変わり、生活がやっぱりガラッと変わります(変わらざるを得ないのです)。人は自然の中の一部の存在なので、周囲の環境が変わり、見るもの吸う空気、匂い等で体全身の感覚が敏感に変化するのだと思います。
ただ、早々これは実行できないので、私はよく「せめて通勤路を変える」「部屋の模様替えをする」「いつもと違うスーパーに行く」などを代替案として友人に伝えてます。模様替えくらいならできそうですよね?

3要素は同時に!

そして何よりこれがとっても大事なんですが、大前さん曰く、本当に変わりたいなら上記の3つは「同時に」実施せよとのことです。少しずつの変化を1つずつするより、3つ同時に実行し、時間も人も環境もガラッと変えてしまうことで、人は否が応でも変わると。大前さんらしい意見ですねw

まとめ

前にキャリアの転機をポジティブにとらえる方法 その4 様々なキャリア理論の中で「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」の5つのスキルを持つことで転機を起こすことができる、または転機をポジティブに捉えることができるとクランボルツの計画された偶発性の中でまとめました。これもきっと一つの要素だけを持っていたらいいというのでもなく、きっと強弱はあれど5つの要素を持ち合わせていることが大事なのかなと今思います。大前さん流変化の3つの要素をすべて実行するのは少し勇気とそしてお金が必要ではありますが、でも転機を捉えたい、自分で変化を起こしたい、ちょっとチャレンジしたい、と思った時に思い切って実行してみようと思います。

数ある大前さんの本で一番好きなのは下記です(古い!って言われそうですが、でも好きなものは好きなので)。


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