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【最新号紹介】治療(CHIRYO)12月号 自信がもてる 移行期医療

こんにちは.『治療』編集部のRです.

「これに手を出したらもとには戻れないな」と思って避けていましたが,周りの常習者達が執拗に勧めてくるので,ついに私も手を染めました.
スパイスからカレーを作ることに…….

実際に作ってみて気付いたことは,想像していたよりも調理は簡単で,「スパイスの種類や数は自由,ホールでもパウダーでもOK! 量も好きなだけどうぞ~」という自由度の高さ.
それでいて素人がカンで作ってもそれなりに美味くなる,カレーという料理の懐の深さよ.

「限られたスパイスでつくっても十分においしいけど,あのスパイスも加えたらどうなっちゃうんだろ?!」
こうして使用頻度の低い謎の小瓶・小袋が冷蔵庫内に増えていくのですね…….


さて,『治療』の12月号の特集は「自信がもてる 移行期医療」です.

ある学術集会で,移行期医療についてプライマリ・ケアを担う医師と,小児科の医師達が語り合うシンポジウムに参加しました.
シンポジウムでは,成人診療科と小児診療科で診療スタイルや専門性に違いはあるけれども,互いの強みを活かし,もっと連携を深めていきたいというお話がありました.

今回の特集の編集幹事をおつとめいただいた一ノ瀬先生はそのシンポジウムで,「小児科の先生方,(互いに理解・連携を深めるために)ぜひ一緒に飲みに行きましょう!」とご発言されていました.
では,その“飲み会”を『治療』の誌上でやりませんか? ということで企画されたのが今回の特集です.

特集の目次

■プライマリ・ケアと移行期医療
移行期医療の概略とプライマリ・ケア医の役割(一ノ瀬英史)
総合診療・家庭医療専門研修プログラムのネットワークと移行期医療(菅家智史)
こども病院との移行期医療における連携(窪田 満,他)

■移行支援のポイント
染色体疾患─ダウン症候群を中心に─(竹内千仙)
てんかん(宮本雄策)
医療的ケア児・者(土畠智幸)
がんサバイバー(谷山智子,他)
先天代謝異常症(石毛美夏)
先天性心疾患(山村健一郎)

■多職種連携と社会資源
成人期医療を担う総合病院の役割(稲垣剛志)
地域医療を担うかかりつけ医による移行期医療(北西史直)
成人期移行における医療制度や社会福祉制度(小倉加恵子)
意思決定支援,ACP(望月葉子)
移行期医療支援センターの使い方(位田 忍)
看護師が実践する成人移行支援(櫻井育穂,他)

自信がもてる移行支援のために

移行支援がスムースに進まない大きな要因のひとつは,「小児科や臓器別専門科と総合診療医や家庭医,それぞれの役割はどうあるべきか」があいまいなことではないでしょうか.
年齢的には成人診療科の対象だけれども,長年診療していて移行のタイミングがわからない……紹介? 継続? 併診?
複数の病院にかかる場合は,誰が中心になって診ていくの?

また,先天性疾患や小児期に多い疾患に関する知識,多職種・他科・病診連携,医療・福祉制度や支援センターなどの社会資源についてなど,移行支援のために知っておくべきことはたくさんあります.

そのような悩み・疑問に答えるべく,本特集では多くの事例を挙げつつ移行支援の実際を解説しています.
移行期にある若い患者さんに,医療の面から自信をもって支援するためのヒントが満載です.ぜひご覧ください.

つい先日,『治療』1月号のnote記事を書いた気がするのですが,もう12月号! 106巻最後の号の記事です.

そして,『治療』は107巻(2025年)からリニューアルを予定しています.
特集が2本になったり,増刊号が発行されたり……!
今後とも『治療』をよろしくお願いします!

『治療(CHIRYO)』2024年12月号
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南山堂

文責:南山堂「治療」編集部 R

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