【最新号紹介】治療(CHIRYO)1月号 プライマリ・ケア共通テスト/チームで目指すDiagnostic Excellence
予告していたとおり、「治療」は2025年からリニューアルを行いまして、その1発目の号が完成いたしました!
曰く、先代の編集長のときからリニューアルに連なる話はあって、いつやろう?どうしよう?という宿題をなんとかこなすことができて、現編集長はもうお正月気分になっているとか……いないとか……
デザインのほうも一新しておりまして、とくに装丁については、思い返せばちょうど1年前くらいに編集部そろってデザイナーさんたちのところへ打ち合わせにいって、いろんな雑誌のカバーデザインをみながら「これかっちょいい!」「くぅ~シャレオツっす」「…でもお高いんでしょう?」「予算なんてしらねぇなぁ!ガハハ」みたいな議論をしたのでした。
そこから「炎のコンペ ~クーニーの逆襲~」、「イラストレーター、キミにきめた!」等のヤマ場のほか、地味で語るべくもない大量の作業を乗り越えて今回の装丁デザインが決まっております。
(一部、表現を盛っております)
イラストには今後もご期待いただくとして、中身の目次だったりページの表記だったり公式キャラのセラピー(カモノハシ)までちょっとバージョンアップしていたりと大規模にデザインを改めております。
特集は今回から2本立てということで、1号で2度おいしい「治療」の幕開けとなります。
第1特集 プライマリ・ケア共通テスト
これまでも医学雑誌でテスト形式の特集はされてきたと思いますが、「プライマリ・ケア」に主眼を置いたものはこれまでなかったのではないか?と考えて、診断・治療を含めた、プライマリ・ケア医としての総合力を試す企画を考えさせていただきました。
肺炎やマルモでおなじみの大浦 誠先生より、北海道から九州まで全国でプライマリ・ケアを引っ張っておられる方々へお声がけいただきまして、この全国規模?のテストがつくられております。
項目ごとにタイプの違う問題が出されておりますので、まさしくジェネラリストの総合力を問う問題になっているかと思います。皆さまには各地の道場破りをするつもりで挑んでいただければと幸いです。
解いた後は、周囲の先生方と「何問解けた?」と盛り上げっていただければ出題者冥利に尽きるかと思います。
第2特集 チームで目指すDiagnosticExcellence
こちらは、医師を医師たらしめているもののひとつといってもよい「診断」について考えてみようという企画です。ジェネラリストといったら、幅広い鑑別をあげられる診断能力こそアイデンティティー!と考える方も多いかもしれませんし、他科や世間の人々からも総合診療科なら診断してくれるかも、という目で見られているケースも多いかもしれません。
本企画はその「診断の質」を高めていこうよという趣旨で、私たちの目指すDiagnostic Excellenceってどういうもの?ということを深掘りしていきます。
特別座談会では、良い診断ってなんだ? 患者経験を高めるには? 良い診断をするには時間をかけないといけないの? AIが入ってくるとどんな影響があるの?などなど立場の異なる先生方のリアルな声をまとめております。
「自分が問診した時はとくに答えてくれなかったのに、指導医が聞いたら患者さんすごい喋ってる!」というあるあるな現象も解剖しておりまして、個人的には11月号の対談の内容にも通ずる点があって、奥深いなぁと感じておりました。
各論のほうでは、テーマごとに良い診断をするためのどんな要素が含まれているのかを詳しく解説しております。
新連載も始動します!
1月号から、新連載「御縁ちゃんが導く 誤嚥性肺炎クロニクル」(宮上泰樹先生、近藤慶太先生 編著)が始まります。
ジャンルは"異能力タイムトラベルメディカルサスペンス"だと思います!
コモンな疾患とはいえ侮るなかれの誤嚥性肺炎診療を見直していく連載となっております。クセつよの医師が毎回出てくるので「自分はこんなふうになっていないか?」と省察しながら読んでいただければ幸いです。
こちらは連載中の「突撃!! 循環器診療についてショウジ先生に聞いてみた!」と同様に、後日noteにも一部公開していく予定です。
今後の治療も乞うご期待くださいませ!
『治療(CHIRYO)』2025年1月号
↓↓ご予約・お買い求めはこちらから↓↓
Amazon
楽天ブックス
医書.jp
m3.com電子書籍
南山堂
文責:南山堂「治療」編集部 カーター