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 なぜケンシロウは、いつも間に合わないのか?

 北斗の拳の話です。

 学生時代、一個下の後輩に聞かれた。

 その時は、連載は南斗聖拳最後の将の頃でした。

 私は答えられなかった。原作者でもないので、答えないといけない立場

ではないですが、ウッと答えに詰まったのだった😅

 初めの方では、ピンチに現れて、救いまくっていた。

 最初に、間に合わなかったのは、おそらく南斗水鳥拳レイを救えなかった

のが、始まりだった。

 相手が拳王ラオウの初登場で、レイは、究極奥義断固相殺拳で臨んだが、

ラオウに指一本であしらわれ、破れた。

 それまで、レイは、ケンシロウに並ぶ実力と描かれていたので、ラオウの

強さは衝撃的であった。

 そして、ケンシロウが間に合わないことにより悲劇性が増し、ケンシロウ

に消えぬ哀しみが刻み込まれることになる。

 哀しみは、ケンシロウには、怒りという形で表面に現れ、より強く

なった。哀しみを刻む度に、強くなるので、どうしても、間に合わない

ことが多くなったということだろうと思います。

 ケンシロウがホントの意味で北斗神拳伝承者になるためには、哀しみ以外

の愛が必要なのですが、完成させるのが、南斗聖拳最後の将とラオウたち

との闘いであった。

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