【実体験】高得点合格者が語るキャリアコンサルタント試験対策(面接)の鍵
キャリアコンサルタント試験の面接試験の勉強を始めようと思っている人
「合格レベルのロープレって、どんな感じなの?」
「どうやって、ロープレ練習をすればいいの?」
「口頭試問は苦手だけど、大丈夫かな?」
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、去年の3月に「キャリアコンサルタント養成講座(日本マンパワー)」を受講し、第15回キャリアコンサルタント試験(11月:JCDA)に高得点で一発合格(学科試験84点・論述試験44点・面接試験81点)しました。現在は2級キャリアコンサルティング技能士試験の勉強をしながら、(株)TADAJUKUのWebマーケティング部としての活動も行っています。
こういった私が解説していきます。
■1.プロの対策講座を受講する
合格レベルのロープレ力を身につけるには、個々に対して適切かつ丁寧なフィードバックを行うプロの対策講座を受講することが必要です。
限られた時間の中で自分のロープレの課題を明確にして、それを改善するのは容易ではありません。
プロは何千回というフィードバックを行っており、「これくらいのロープレでは、何点が取れる」といったデータを基にした『合格のノウハウ』を持っています。つまり、プロの対策講座を受講することで合格のノウハウを身につけることができます。
もちろん、独学で合格する人はいます。しかし、試験で出題された事例が公表されていない状況下で、養成講座のみで合格レベルのロープレに達することは難しいのが実情です。
では、合格レベルのロープレとは、どういった感じなのでしょうか。
下記の事項ができていれば、合格レベルに達します。
・傾聴や共感ができている
・伝え返しや適切な「マ」が取れている
・最低限の質問スキルを身につけている
・堂々巡りになっていない
・クライエントの主訴を理解している
・クライエントの問題点を把握できている
・主訴に沿った具体的な展開ができている
ここでは、主訴やクライエントの問題点を把握して具体的な展開をしていくために必要な『最低限の質問スキル』について、事例を挙げて説明します。
【事例】上司から転勤の話があった場合
※CCはキャリアコンサルタント、CLはクライエントを意味します。
CL:昨日、上司から転勤の話があったんです。
CC:転勤の話があったのですね。具体的には、どのような内容だったのでしょうか。
上記の事例は、ロープレの前半部分です。
伝え返しをした後に、オープンクエスチョンでクライエントに問いかけることにより、クライエントは自由に語ることができます。
このように、クライエントに自由に語ってもらうには、オープンクエスチョンを使います。一方、キャリアコンサルタントが捉えたクライエントの状況や気持ちが合っているかどうかを確認するにはクライエントが「はい」、「いいえ」で答えることができるクローズドクエスチョンを使います。こういったオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分けが『最低限の質問スキル』です。
なお、多田塾には、ロープレ対策のヒントをまとめた無料サイト『傾聴の部屋』があります。
私は、このサイトを初めて閲覧したとき、「ここまでの情報を無料で提供してくれるの!」という驚きがありました。なぜなら、受験生が抱える悩みを網羅していたからです。
とはいえ、十人十色なので、まずは自分の目で確かめてみてくださいね!
▶『傾聴の部屋』の鍵の入手はこちら。
https://e-4clover.com/keichounoheya-kagi/
また、『傾聴の部屋』とは別に『対人支援のスペシャリスト』になるための本質やコツ、資格活用法について知ることができる無料メルマガ(7通)もあります。これは7通終了時点で、『実践ロープレ事例集ver2.0』がプレゼントされる特典つきです。
無料メルマガでは、多田先生の人柄や考え方、対人支援のプロを養成する想いなども知ることができます。
やはり入塾する側からすると、運営している人は、「どんな人なのか」、「自分と価値観が合っているのか」を知ることは重要ですからね!
■2.同じプロから教わった受験生と練習をすることが一番です
ロープレ練習は、『同じプロから教わった受験生と練習をすること』が一番です。
受験生はロープレ練習を積むために多くの勉強会に参加して、ホルダーからフィードバックを受けます。フィードバックをいただけることは、とても有難いことですが、これがネックになることがあります。
それはホルダーによって、フィードバックの内容が異なる場合があるからです。受験生には、そのフィードバックの良し悪しを判断するスキルはありません。その結果、受験生の頭の中が混乱してロープレができなくなることに繋がります。
私自身、ロープレ練習のため、多田塾のロープレ講座を受講したほかに多くの勉強会に参加して、ホルダーからフィードバックを受けました。その時には、受けたフィードバックの取捨選択ができていました。
しかし、ある時、経験値が高いホルダーから「今まで身につけたロープレを変えて試験に臨んだほうが良い」と言われました。
勿論、ホルダーは私のことを考えてフィードバックをしたのですが、試験間近ということもあり、私は頭の中が混乱してどうしたら良いかが全く分からなくなってしまいました。それから今まで練習してきたロープレができなくなってしまったのです。焦りや不安で、とても辛かったことをよく覚えています。
この時に助けてくれたのが、同じ多田塾で学んだ仲間でした。仲間も私と同じことを経験していました。そこで、多田塾で学んだロープレを貫いていこうと心に決めて、猛練習をしました。その結果、試験までに自分の身につけたロープレに戻すことができました。一緒に練習した仲間も合格しました。
ここまで読んだ人は、もしかしたら、「どうやって同じプロから教わった受験生を見つけるの?それじゃあ、多田塾に入らないとダメなの?」と思うかもしれません。
しかし、これは自分の行動次第です。養成講座の仲間と練習をしたり、その仲間を通じて同じ先生から教わった人を紹介してもらうことも可能でしょう。また、コロナの影響で急速に普及したZoomなどのWeb会議システムを利用して練習することもできます。
同じプロから教わったことを軸としてロープレ練習をすると、受験生同士の練習であっても「〇〇先生は、こういう時は△△って仰っていたよね」と、フィードバックの内容が同じになるので、頭の中が混乱することなく、練習を積むことができます。
■3.口頭試問が苦手でも問題ない理由をまとめました
口頭試問が苦手な人でも、ある程度は事前に準備ができるので、心配しなくても大丈夫です。
なぜなら、口頭試問では試験官から質問される内容がだいたい決まっているからです。
注意点としては、日本キャリア開発協会(JCDA)は代表的な質問以外の質問もあります。しかし、代表的な質問に答えることができるように練習を積んでおけば、対応は可能です。
代表的な質問は、下記のとおりです。
①よくできたことと、できなかったこと
②主訴は何だと思いますか
③キャリアコンサルタントから見たクライエントの問題点は何だと思いますか
④今後、どのように展開していきたいですか?
上記に加えて、日本キャリア開発協会(JCDA)では、必ず「資格を取得したら、どのように活用していきたいですか」という質問があります。
私自身、口頭試問は苦手です。しかし、試験官から質問される内容はだいたい決まっているので、質問に対して事前にいくつかの回答パターンを準備しておいて、それにロープレの内容を添えて答える練習を積んだことで、試験ではしっかりと答えることができました。
それでは、例を挙げて、質問別に説明します。
◇①よくできたこと
ロープレ練習をしている時に『自分がいつも気をつけていること』を答えるようにすると、事前に準備することが可能です。
≪例≫
「~~~という点で、相槌や頷き、適宜、「マ」を取るなどしてクライエントが話しやすい環境を作ることができたと思います」
◇①できなかったこと
≪例≫
「クライエントの~~~という気持ちに対して、深掘りすることができず、~~~」
◇②主訴は何だと思いますか
これはクライエントのお話する内容から把握していく部分なので、事前に準備をすることはできません。
◇③キャリアコンサルタントから見たクライエントの問題点は何だと思いますか
論述試験と同様、自己理解不足や仕事理解不足、コミュニケーション不足などの観点から答えます。注意点としては、断言しないことです。
≪例≫
「クライエントの〇〇といった発言から、やや自己理解不足であると思います。~~~」
◇④今後、どのように展開していきたいですか?
試験官に『時間内にはできなかったけど、私は把握していますよ』といったアピールを心がけましょう。
『クライエントの言葉を添えて答える』って難しいと思う人はいると思います。確かに、口頭試問はロープレ直後に行われるので難しいです。ここは、ロープレ練習の時、常に口頭試問の質問内容を念頭において練習を積むしかないです。
単に用意していたことを答えるだけではロープレに対する口頭試問にはならないので、必ずクライエントの言葉などロープレの内容を反映させて答えることができるように練習を積んでおきましょう。また、時間配分に気をつけましょう。回答は短すぎても、長すぎても良くないので、だいたい1つの質問に対して、1分くらいで答えることを目安にしてくださいね!
なお、口頭試問が全く答えられないのは試験として良くないですが、ロープレができていないのに口頭試問が上手くできて合格することはありません。なぜなら、口頭試問はロープレに対する質問だからです。
■4.まとめ
キャリアコンサルタント試験の中核はロープレです。また、実務を行う場合も同様です。したがって、試験対策をする際に『どういったロープレ力を身につけていくか』が重要になります。
記事のポイントをまとめると、下記のとおりです。
①プロの対策講座を受講する
②同じプロから教わった受験生と練習をすることが一番です
③口頭試問が苦手でも問題ない理由をまとめました
確かに、プロの対策講座を受講するにはお金がかかりますが、もし、再受験になった場合、実技試験の受験料29,900円がかかります。金銭面に関しては、ここをどう捉えるかだと思います。
資格取得は、あくまでも通過点です。
5年ごとに更新講習があるように、資格を取得してからも自己研鑽の日々は続きます。
最初に変な癖を身につけてしまうと、修正するのに時間がかかるので、中長期的な視点なども勘案して決めたほうが得策です。
▶学科試験の勉強方法はこちら
https://note.com/chirucco/n/n9aaa8236b1f3
▶論述試験の勉強方法はこちら
https://note.com/chirucco/n/n87764ce871c0