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【JCDA論述高得点の秘訣】キャリアコンサルタント試験の論述勉強法!

キャリアコンサルタント試験の論述試験の勉強を始めようと思っている人
「模範解答はないし、どんな風に書いたら合格できるのか分からない」、
「文章を書くのが苦手なんだけど、大丈夫かな?」、
「罫線タイプの解答用紙だけど、どれくらいの文字量を書いたらいいの?」

こういった疑問に答えます。

この記事を書いている私は、去年の3月に「キャリアコンサルタント養成講座(日本マンパワー)」を受講し、第15回キャリアコンサルタント試験(11月:JCDA)に高得点で一発合格(学科試験84点・論述試験44点・面接試験81点)しました。現在は2級キャリアコンサルティング技能士試験の勉強をしながら、(株)TADAJUKUのWebマーケティング部としての活動も行っています。

こういった私が解説していきます。

論述試験は2つの実施団体によって、出題形式が異なります。
まずは、自分が受験する試験団体の出題形式を必ず確認しておきましょう。

・日本キャリア開発協会(JCDA)
https://www.jcda-careerex.org/past.html

・キャリアコンサルティング協議会
https://www.career-shiken.org/about/learninfo/

私は日本キャリア開発協会(JCDA)受験したので、それを基に解説をしていきます。

■1.論述の書き方のコツを教えます

◇その① キーワードを入れて書く

論述試験の模範解答は公開されておらず、『どう書いたら、得点に結びつくのか』が全く分かりません。
想像できることは記述式問題なので、採点するのは人間であることです。受験者数を考えると、一人で採点する可能性は低いです。複数の採点者がいる場合、採点基準が必要になり、『この言葉が記載されていれば〇点』、つまり、解答の中にキーワードが入っているかが基準になるでしょう。

では、どのように求められているキーワードを知ることができるのでしょうか?
手っ取り早いのは、『どのように解答したかを合格者に聞く』ことです。
でも、身近にキャリアコンサルタント試験を受験した人がいない場合があります。
仮に受験した人がいたとしても、個人情報等の観点から点数も含めて聞くことは難しいこともあります。

私は第1回から第14回までの論述試験の[問い1]の指定語句を下図のように区別して見やすく表にまとめました。

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表は下記の3つを基準として作成しました。
☆同じ語句は塗りつぶし
☆違う語句だけど、同じような使い方ができる語句同士の塗りつぶし
☆頻出語句は赤色の太字

このように、表にすると一目瞭然!
よく出題されるキーワードが分かり、なおかつ、指定語句の出題傾向も読み取ることができます。
これを基にして、常に過去問で出題された指定語句を文章に入れながら、練習を行いました。

◇その② 自分の型(フレーム)を決めよう

合格者の再現答案を参考にして、自分が書きやすい型(フレーム)を決めます。

私は養成講座に通っているときに多田塾のShien.Lab研究員生として入塾したので、『学科対策・論述対策・面接対策』をセットで受講することができました。

多田先生の「【解答例ポイント】キャリアコンサルタント実技論述試験対策、過去問攻略法!」の記事は、解答のポイントなど受験生が知りたい情報が網羅されています。とても参考になりますので、一読くださいね。
https://e-4clover.com/cc-ronjyututaisaku/

では、[問い]順に私の型(フレーム)を紹介します。

◎[問い1]

過去問を分析すると、「事例Ⅰが相応しくない」、「事例Ⅱは相応しい」の場合がほとんどです。
しかし、ごく稀ですが、逆になっている回もあったので、決めつけて書き始めないように注意が必要です。

【私の型の一例】
「事例Ⅰでは、CLの「〇〇」、「〇〇」といった気持ちに寄り添っておらず、~~。一方、事例Ⅱでは、CLの「〇〇」、「〇〇」といった気持ちに寄り添いながら、~~。」

☆書き方のポイント
①「〇〇」には、逐語録から抜粋した『CLの感情キーワード』を書く
②具体性を持たせるために、根拠を明記する
③「~~」には、その結果、どういう展開になっているかを書く

なお、私が受験した第15回から[問い1]の文章に下記の文言が追加されました。
“解答用紙に記述する際には、使用した指定語句の下に必ずアンダーラインを引くこと。”
アンダーラインの引き忘れが多かったのか、第16回ではアンダーラインという言葉の部分に下線が引かれました。
私は下線を引き忘れた一人です。減点されていますね(汗)。

◎[問い2]

逐語録中の下線が引かれているCCtの発言が「相応しいか」、「相応しくないか」を、理由を含めて解答する問題です。

【私の型の一例】
「CLの「〇〇」という気持ちに寄り添っておらず、~~~いるから。」

☆書き方のポイント
①「〇〇」には、逐語録から抜粋したCLの感情キーワードを書く
②問題文の会話(キーとなる会話)を入れて書く。

この問題は書きやすい問題なので、時間をかけずに解答することが、時間内にすべての[問い]に答えるポイントとなります。

◎[問い3]

事例Ⅰ・Ⅱ共通部分と事例Ⅱにおいて、キャリアコンサルタントが考える相談者の問題と思われる点を具体的な例をあげて解答する問題です。
※問題文中に事例Ⅱと書かれているので、事例Ⅱの展開の方が良いということになります。

【私の型の一例】
「~~~ことから、自己理解不足だと思われる。~~~ことから、仕事理解不足だと思われる。以上の点が問題である。」

☆書き方のポイント
①「~~~」には根拠を書いた上で、問題点を指摘する
②断言はしない ⇒ 「~と思われる」
③代表的な問題点を基準として、逐語録中から問題点の根拠を探す。

≪代表的な問題点≫
・自己理解不足
・仕事理解不足
・情報収集不足
・コミュニケーション不足
・中長期的な視野の不足
・自己効力感の低下
・思い込み など

◎[問い4]

事例Ⅱのやりとりについて、今後どのようなやりとりを面談で展開するかを具体的に解答する問題です。
※問題文中に事例Ⅱと書かれているので、事例Ⅱの展開の方が良いということになります。

ここは、多田塾コンテンツの肝になってくるところなので、詳細は控えておきますが、この書き方をマスターすることが出来たおかげで、私は40点を突破できたのだと思っています!

なお、第15回試験から下記の文言が追加されました。
・「全体の相談者の語りを通して相談者像を想像し、」
・「その理由も含めて」

私は[問い1]と同様、しっかりと問題文を読んでいなかったので、[問い4]も追加された文言に対する解答は書いていません(汗)。


■2.文章を書くのが苦手でも問題ない理由

上記で紹介したように自分の型(フレーム)を作っておけば、その中にCLの言葉やキーワードとなる語句を当てはめて書くことができるので、文章力に自信がなくても問題ありません。


■3.どれくらいの文字量を書いたらいいのかを教えます
◇その① 一行あたり何文字、書いたらいいのか?

解答用紙はマス目式ではないため、一行に何文字くらい書いたらいいのか分かりません。
私は1行あたり最低40文字を書く練習をしました。40文字というと、多いと思われる人もいるかもしれません。しかし、具体性を持たせるために根拠や逐語録のCLの言葉を入れて書いていくと、一行あたり40文字はあっという間に書けてしまいます。

◇その② どうやって一行あたり40文字も書くの?

「そもそも一行に40文字も書けるの?」と思う人もいると思います。
縦長の文字を書くと、行内に収まりますよ!

◇その③ 指定行数のどれくらい書けばいいの?

指定された行数は、必ず書き切るようにすることが大切です。
もし、指定された行数より余ってしまう場合は、問題に対する解答の内容が足りないということです。


■4.まとめ

論述試験は学科試験と同日に実施されますが、括りは実技試験です。35点以上は取っておきたいですね。
1点でも多く得点を取ることができれば、気持ち的に面接試験が楽になります。

記事のポイントをまとめると、下記の通りです。
①キーワード(逐語録中のCLの言葉など)を散りばめて文章を書く
②自分の型(フレーム)を決めて書くので、文章を書くのが苦手でも問題ない
③縦長の文字で一行あたり最低40文字を書き、指定行数はすべて使う

最後に、論述試験は時間との戦いです。
書く練習をしていないと、制限時間内に書き切ることは難しいです。最低5回くらいは、時間を計って書く練習をすることが重要です。

なお、文章を書くことが得意な人は自分の文章の書き方に拘ってしまうと、時間内に書き切ることが難しくなってしまうので、注意しましょう。


▶学科試験の勉強方法はこちら
https://note.com/chirucco/n/n9aaa8236b1f3

▶面接試験の勉強方法はこちら
https://note.com/chirucco/n/nb7dbd2ab28c8


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