小原 玲さんの写真展へ行ってきました。
動物写真家 小原玲さんの写真展に行ってきました。
小原玲さんのシマエナガ写真集を4冊、小鳥手帳を1冊持っているし、今年のカレンダーも小原玲さんのシマエナガ写真のものです。
ひそかに応援していたのに、去年の秋あっさり亡くなってしまいました。
写真展の開催はまさかの驚きだったし、絶対に行くと決めていました。
感想は、
写真が少なすぎる~!
もっと見たかった!
ですね。
小原玲さんは戦場を含む報道カメラマンから動物写真家に転身した方なのですが、その転身のきっかけのエピソードが好きです。
電車の中で、小原さんの撮ったアザラシの写真を雑誌から切り抜いて、大事にノートに挟んだ女性を見かけたそうです。
同じ撮るなら、誰かに大切にしてもらえる写真を撮りたいと思ったそうです。
写真展にアザラシの赤ちゃんの可愛い写真がたくさんありました。
かわいい仕草に見惚れます。
でも、雑誌のインタビュー記事にアザラシの赤ちゃんの事が書いてあって、地球温暖化で流氷がとけてしまう、泳ぎを覚える前のアザラシの赤ちゃんが毎年たくさん溺れて死んでいると書いてあるのです。
可愛いだけに、かなりショックでした。
シマエナガの写真もたくさんありましたが、私は特に雛の写真が好きです。
その理由は、雛写真の画質が荒いからです。
子育てをしている鳥は神経質なので、鳥が警戒心を抱かないよう、すごく遠くから撮影したんじゃないかなと思ったのです。
雛が無事に巣立ちをするまで静かに見守った感じがして、その心遣いが、本物のプロだと思いました。
小原玲さんは写真で可愛いを伝えてきたそうです。
例えばシマエナガを可愛いと好きになって、そこからシマエナガの住む環境(里山)を知り、そこから自然を大切にして欲しい。
そういうメッセージなのかなと思いながら見てきました。
小原さんには、もう少し長く生きていて欲しかった。
この写真展にも足を運ぶ予定だったそうです。
なんだか惜しい。
心より御冥福をお祈りします。