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探鳥会レポート<M公園編>2/2話 2022年12月 トリキチは大雪の中で

    先日、ニコ支部T分会主催の探鳥会に参加しました。
 集合場所はM公園です。

 大雪の中、東屋の下で池のカモを観察しました。

 スコープを持った人が
 「あのオオバンは人なつこい、ちっとも逃げない」
 そう言ってオオバンを指しました。

 オオバンは警戒心がある方だと思うのですが近くまで泳いできました。

 「誰かがエサをあげていると思う」
 「オオバンは草食だけど、野菜をあげていると思えないので、何を食べているんだろう」

 少し雪が弱くなって、日差しが見えてきました。
 探鳥会ご一行は少し歩くことにしました。

 M公園は誰かがカモにエサをあげているみたいで、一斉にカモが近寄ってきました。
 なんでくれないの?と顔に書いてあります。

ごはんくれないの?

顔に緑のライン入り、
ヒドリガモとアメリカヒドリガモの
交雑種です

 人には簡単に懐かなそうなキンクロハジロまでやってきていました。
 そのことを指摘したら「キンクロハジロは楽を覚えた」という答えが返ってきました。

楽を覚えたキンクロハジロ

 役員の一人が
 「カルガモのオスとメスの違いは分かりますか」
 こう切り出しました。

 カルガモはオスとメスがそっくりです。
 でも、羽の色が濃い焦げ茶色の方がオス、羽根の一枚一枚が大きくて淡い茶色に見える方がメスなのだそうです。

 「せっかくだからカモのオスとメスを見ていきましょう」

 そういうわけで、何種類かいるカモ全部のオスとメスで見ていくことになりました。

 「マガモのオスとメス」
 「見ました」
 「キンクロハジロのオスとメス」
 「見ました」

 「ホシハジロのオスとメス」
 「オスは見たけど、メスはまだかも?」
 「じゃあ、ホシハジロのオスとメスを見て最後にしましょう」

 みんなで池を監視。
 たくさん来ているカモの中にホシハジロは3羽程度です。
 しかもホシハジロは潜水するタイプです。

 みんなで探したかいがあって、ホシハジロが見つかりました。
 オスとメスが一緒にいてくれたので、すぐに見比べることができました。

ホシハジロ
左がメス、右がオス
コガモ
奥からオス、メス、オス

 「最後に何か聞いておきたいことがありますか」
 というので質問してみました。

 「オオバンのオスとメスの見分け方はありますか?」
 「それは諦めた方がいい」
 「……分かりました」

 まぁ、そうじゃないかと思いました。

オオバン

 役員の方たちは「鳥は4原色を見られるというので、オオバン自身はオスとメスを見分けられるのかも?」と議論していました。

 カモ以外ではジョウビタキのメスやスズメ、ハクセキレイを観察しました。

 雪が降ったり止んだり、とにかく寒いので、このあたりで鳥合わせをすることにしました。
 探鳥会で見た鳥を照らし合わせる作業です。

 「カルガモ」「はい」
 「マガモ」「はい」

 雪だったのに観察した鳥は21種類でした。
 かなり多い方です。

 終了した後は「日本野鳥の会に入会しませんか」という話になりましたが、私は入会済なのですぐ終わりました。

 「ビンズイ!」
 役員の方がさっと指でさしました。

 ちょうどここで解散の合図が出たので、私は「ありがとうございました」とあいさつして、そのままビンズイを追いかけていきました。

 ビンズイを可愛いく撮れました。

ビンズイ

 今日の役員は自分たちのことをトリキチと呼んでいたけど、私もなかなかのトリキチぶりだったかな?とちょっと反省しました。


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