腰痛の原因(カイロプラクティック編)
カイロプラクティック的な腰痛の原因(85%)
●筋肉
体も腰の骨も、それらを動かすのは筋肉です。
腰の筋肉も他の筋肉と同じように、肉離れを起こしたり、炎症を起こしたりしますので、これらが原因で腰痛になったりします。
また筋肉の使い過ぎによって、筋肉内に疲労物質が蓄積し、これが原因で腰痛が発生したりもします。
筋肉が原因の痛みにも、いくつかの種類があります。
腰部背面の筋肉は、立ってる時に脊柱を支える時にも機能しますので、疲労し易いと言えます。
人間が2足歩行を行うことで、腰痛は宿命となったと言っても間違いないでしょう。
●筋膜
筋膜とは
頭の天辺から足の先までを覆っているネット状の線維のことを言います。
皮膚が体の外側を覆っているように、筋膜は体の内側の、骨・筋肉・内臓・神経・血管などを覆い支えています。
筋膜は、体の表層(皮下筋膜)から、体の深層(腱・骨・膜)まで連続して繋がりながら、立体的なクモの巣のように、体の隅々までをネットワークとして張り巡らされています。
筋膜の性質
筋膜はコラーゲンとエラスチンが合わさって、1つのユニットとして働きます。
2つの繊維は、お互いの性質によって助け合って共存しております。
・膜に強度と形態を与える膠原線維・・・ コラーゲン
(柔軟で丈夫だけど、ほとんど伸びません)
・形態記憶性と伸張性を与える弾性線維・・・エラスチン
(組織というより、均一なタンパク質からなっていて、収縮性があり引き伸ばすことができます)からなる。
これらの役割は、いずれも姿勢と運動のコントロールにとって重要な要素です。
筋膜は全身を覆っているものであるから、歪みとは骨格が作っているのではなく、この筋膜が作っている可能性があります
筋膜の短縮
収縮力のないコラーゲン繊維の癒着によって起こります。
その原因は、姿勢の問題・精神的・ケガ・手術などによって起こる体の歪み捻れが、長時間あることによるストレスであると言われています。
体の一部に歪みが生じると、この筋膜を通して全身に及んでしまいます。
長期間に渡る歪みの状態は、筋膜を縮め、捻れを生じさせ、その部分の血液やリンパ液の循環を悪くさせ、コリや痛みとして現れます。
体の歪みによって起こるコラーゲン線維の癒着は、筋膜の短縮となり、
筋膜の可動性を低下させ、関節運動に制限も起こすことになっていきます。
その結果、体に痛みを感じることになり、筋緊張を増加させて、
体に歪みを作ることになっていきます。
●関節:靭帯
関節がわずかにズレるだけでも周りの靭帯などは引っ張られます。
靭帯が引っ張られた状態は捻挫です。
●骨盤・背骨の歪み
骨盤は土台です
土台が傾いた状態では、バランスをとるため土台の上の柱である背骨が曲がり歪みます。
歪むことにより左右の筋肉の関係が1:1の関係にならずどちらかに負担をかけ、どちらかがサボることになります
背骨が曲がり歪むと、それ以上背骨が傾かないように、筋肉を固めて踏ん張るようになります!
筋肉が頑張って踏ん張ってくれてるから、それ以上傾かないようになってるんですが、筋肉が張ってるからという理由だけでマッサージして弛めたらどうなるのか?
傾きが酷くなる可能性もあります!
これが、マッサージした後に痛くなったや揉み返しになる原因かも知れません!
骨盤の関節(仙腸関節)が固まることにより他の関節(股関節や腰椎など)が代償を払うことになります。
腰痛の主な原因の1つは仙腸関節が原因です
他にも平背(ストレートスパイン)や、首の関節が固まってたりストレートネックなどになってると、同じように代償を払うことになります。
●内臓の位置
骨格の歪みから内臓のポジションもズレてきます。
検査数値にはあらわれにくいですが、病気の原因となり得るものです
内臓がきちんと機能する最適なポジションがあります。
正しい位置にないと正常に働かないのが内臓であり骨格です。
内臓の位置がズレるのは、人体の構造上、仕方のないところがあります。
なぜなら人は立って生活してますし、重力があるので内臓には常に下に引っ張られる力がかかってます。
長く生きてるとどうしても内臓が下垂してしまいます
下がりやすいのは腎臓です
立ってれば下に下がり、仰向けで寝てれば、腎臓の前にある腸などの内臓に圧迫されて後方(背中側)に変位します。
寝過ぎると腰が痛くなる理由の1つかもしれません
体内にこもった水分(老廃物)を尿として体外に排泄しなければならないので腎臓に集まってきます。
そうすると腎臓が重くなります。
重くなれば下に下がりやすくなります。
腎臓下垂ー大腰筋の収縮ー横隔膜の下垂ー内臓全体の下垂
骨盤の歪み・開きー子宮・腸の下垂ー横隔膜の下垂ー内臓全体の下垂
その他にも色んなところに波及していきます。
例えば、胃の不調が腎臓下垂に影響して、心臓にも影響が出たりします。
ストレス、暴飲暴食で胃が硬く重くなり(胃は左側に膨らんでるので左側が下がり)左側の腎臓を圧迫し下垂させます!
左の大腰筋が収縮し横隔膜の左側が下がり、左にある心臓が下がる。
左の大腰筋が収縮すると、股関節が捻れますし骨盤が歪みます。
その他、脚の色んな筋肉や足裏のアーチに影響します。
股関節痛や膝痛、外反母趾になる原因かもしれません。
背骨も歪んで来るので、それを支えるために腰の筋肉が頑張ることになります。
心臓が下垂すると、原因不明の左肩、左腕、鎖骨の痛みなどに繋がります。
身体は全てが連動して動いていて、あちこちに影響が及びます。
骨格の歪みや内臓の下垂が身体の異変を感じとる能力を低下させ、自律神経も乱れますし、自然治癒力も十分に発揮できなくさせます。
●梅雨時や雨降りの不調は湿気で毛穴が塞がるのが理由。
皮膚呼吸ができずに肺に負担がかかる
水分調整をするために腎臓にも負担がかかる。
結果、肺や腎臓が下がるので、それが腰痛の原因になることも。
人は暑さより湿度に弱いですから、高温多湿の日本の梅雨時期や夏は除湿が必要です。
●食生活
体における最大のストレス
暴飲暴食による内臓疲労、人体における最大のストレスは消化です。
年を重ねれば重ねるほど、食べすぎはお疲れの体になります
ぎっくり腰は食後や飲みに行った次の日などに起きることが多いです。
食後はとくに、食べた物を消化するため消化器官に血がたくさん集まっていくので、腰周辺はいつにも増して貧血状態
この時に、重いものを持ったり咳やクシャミをしたり、振り向いたひょうしにグキッ!となるんです。
こういう状態の方は、そもそも栄養不足でありミネラルが絶望的に足りてないですし貧血気味の可能性も大です。
ふつうの健康診断では異常数値としてひっかからないけど、しっかり調べると、貧血状態だったというケースは女性に特に多いです。
貧血救済には鉄分やたんぱく質が必須です
ストレスが多いと、甘い物ばかりで満腹にしがちな人も多いです。
過食になる理由は必要な栄養素が足りてないので、脳が栄養の補給を求めるためです
整形的、カイロプラクティック的検査方法にて問題が発見出来ず、内科的にも問題が無い場合、コレが原因だと思います
慢性的な腰痛や、その他慢性的症状がある方は、ほとんどの方が体を修復するための栄養が足りてない状態です。
食生活から見直し、効果の出るサプリメントなどを積極的に取り入れましょう。
●心因性
カイロの範疇ではりませんが、
ですが心と身体は密接な関係を持っています。
心理的にネガティブな状態は身体にも影響を与えます。
やる気が無ければ、十分なパフォーマンスを発揮出来ないですし、キライな上司が居るほうは見ないですから、そういったことが体が歪む原因になってる人もいます!
これら心理的状態が身体に与える影響を考えた理論として緊張性筋炎症候群があります。
ニューヨーク大学医学部臨床リハビリテーション医学教授であるジョン・E・サーノ医師が提唱した理論。
「腰痛は怒りである」はベストセラーとなりました。
抑圧された“怒り”の感情が、強いストレスとなり、自律神経系を活性化させ、それが血管を収縮させます。
この血管収縮が慢性化すると血流を低下させ、筋内の疲労物資が除去できずに、痛みとして症状が現れるという考えです。
怒り感情やストレスが腰痛を引き起こしている
ストレスによって脳内ホルモンの分泌を正常にできなくなり、
痛みに対処できない=腰痛が酷くなるというケースもあります!
だから、ストレスに対応する必要があります!
●陰陽五行
関節病になるのは、動きたくないから!!
足の関節病になるのは、歩みたくない
手の関節病になるのは、持ちたくないから
腰の関節病になるのは、真の意味で立ちたくない
腰痛を大元からなくしていくためには、
肉体的、精神的、栄養的ストレスなどの原因になるストレスを取り除くため、
骨格矯正やストレッチ、食生活の改善は必須となります。
だけど、痛みがある状態では、ストレッチや運動などやる気になれないです!
健全なる精神は健全な肉体に宿る!
骨格矯正と食生活の改善や、温泉やアロマなどリラックスできる環境作りからスタートして頂ければと思います