★Great Conjunction 2020★
*𓈒2020年12月22日⋆
木星♃と土星♄が重なり合う
グレートコンジャンクション⋆★*𓈒
一節には、キリストが生まれたときに輝いていた「ベツレヘムの星」だとされ、クリスマスツリーのてっぺんの星は、グレートコンジャンクションを象徴しているともいわれています。
今回は、グレートコンジャンクションが起こるサインが約240年ぶりに地のエレメントから風の時代へと移動するグレートミューテーションを伴う大きな大きな時代の節目
占星術が特別好きでなくても話題になっている「風の時代」の始まりです。
(正確には、ずっと地のサインでグレートコンジャンクションが起きてきたわけではなく、一時的に他のエレメントで起こっています。)
地の時代が象徴するのは
「物質なもの、組織、上下関係、画一的」
風の時代が象徴するのは
「目に見えないもの、個人、横の繋がり、情報、個性」
徐々に変わってきている私たちの価値観は、風の時代に入りますます変わっていくことになりそうです。
そんなグレートコンジャンクションの日に
URANAI ACADEMY主催の
「重なる木星と土星を眺めながら語る夕べGreat Conjunction 2020」
が配信され、多くの人達と天文台からの生の木星と土星大接近の映像を見ながら同じ時間を共有できたことは、占星術好きとしては感慨深いものがありました𓈒𓏸
私自身の復習と、占星術に興味のある方へ私の見解も含めて内容を簡単にご紹介します。
長いのでお時間のある時にでも𓂃*𓈒
第1部「大会合の三角形『グレートコンジャンクション』とは」
ナビゲーターの鏡リュウジさんが、グレートコンジャンクションを丁寧に説明してくれます。
印象的だったのが、SUGARさんの「風の谷のナウシカ」と風の時代のお話𓍯𓈒𓏸
グレートコンジャンクションは地のサインでずっと起こっていましたが、プレ的に1981年に天秤座 風のサインで起こっています。
その時に連載が開始されたのが「風の谷のナウシカ」。ナウシカには今の時代や風の時代を象徴するものがたくさんでてきています。
腐海でマスクなしでは生きられない様子は、マスクなしでは外出できない今の状況のよう。
そして、ナウシカの乗る小型グライダーの“メーヴェ”は、これからの時代の生き方を象徴しています。
メーヴェは、風に乗る乗り物です𓂅
それと対照的なのが火力で飛ぶ大きな戦闘機ガンシップ。
この対照的な乗り物は、地の時代から風の時代への移行を象徴するものだなと感じました。
メーヴェは個人で風に乗り自分でハンドルを握る乗り物です。
一方のガンシップは大型で安定飛行のでき、敵からの襲撃からも守られる「組織」のような乗り物です。
ガンシップがどうなったかは風のナウシカを見た人ならわかると思います。
これからの時代の流れはメーヴェです。
また、風は1人では起こせないことについても言われていました。
占星術のエレメントの「風」は「Air」𓏲𓈒𓏸
大気を動かすには人に働きかけることでしか動かない。これはコミュニケーションの大切さを示しているように感じます。
風の谷のナウシカが描いているのは
「エコロジー、循環」
2015年に国連で決められた、国際社会共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」に通じるものがあります。40年も前に宮崎駿監督が描いているのには驚きです。
日本のアニメの力は凄いと改めて感じます。
現在、爆発的に大ヒットしている「鬼滅の刃」。これも時代を象徴するものだなと思います。
とてもメッセージ性の強い作品です。
私たちが普段忘れているこの世界が死と隣り合わせの薄氷の上の世界に居ること、身近な人達の大切さ、自分の太陽を他人に握らせるなというメッセージを強く訴えてきています。
風と火は相性が良く、火は風によって舞い上がり強くなります𓏲*𓈒𓄽
2部 「科学と占星術のあいだ科学の発展」
ゲストは宇宙物理学者の磯部洋明さん、古典占星術と天体観測を結びつけた講座を開催されているぐら(astrogrammar)さん。
占星術の世界に科学者である磯部さんが居るというのは不思議な感じがしました。
16世紀のコペルニクスの地動説に始まり、ガリレオの望遠鏡による観測、科学の発展により占星術は忘れ去られた時代がありました。
いわば占星術は、科学とは対極にあるようなものなのです。
しかし、形は違いますが、科学も占星術も世界に対する説明体系であるという共通点がある事を今回知りました。
わからない=不安と隣り合わせ
世界がどういうところなのか?という事を古くは神話や占星術が説明してくれました。
科学は、違う視点から事実を重視し客観的に世界を説明しているのです。
「事象の意味づけを捨てた」
という磯部さんの言葉が印象的でした。
その後に、鏡さんが「科学はあえて意味の探究を禁欲した」と言い換えていましたが、まさにその通り。
科学が意味づけを捨てたのは、ルネサンス以降のキリスト教の敗退。
神様は何も教えてくれない、人間が見つけていかなくてはならないという事から、客観性を重視するようになったためです。
科学は冷たいような気がするのは、意味づけをしないからです。
でもそれは科学にとって重要な事です。
占星術と科学は対極にあるように見えて、それぞれ違う視点でこの世界を理解しようとしているという接点があるのです。
また、ぐらさんが天体観測🔭の重要性、本物を感じる事の重要性をお話しされていましたが、これもその通りだなと思います。
天体を見て、畏敬の念、畏怖の念を感じる事は机上のホロスコープを見ているだけでは感じられません。
「本物を見る」これは、時代が進んだ現代の占星術家、科学者の反省点だと鏡さん、磯部さんが声を揃えて言っておられました。
今回の木星と土星の大接近は、ニュースにも取り上げられて多くの人が星を見たと思います。
そこから感じられる体験は何ものにも変えられないものです。
風の時代はそういった目に見えない体験も重要なキーワードだと思います。
3部 「新しい時代の幕開け」
ゲストは石井ゆかりさん。
私が占星術をきちんと学びたいと心から思うようになったのは、石井ゆかりさんの存在があったからです*𓈒
占星術の域を超えた、言葉の美しさ、強さ、彼女の書く文章は占いの本ではなく、読み物です。彼女は占星術家ではなく間違いなくライターです。自分で自分をクリエイトしていく、職業というカテゴリも自分で当てはめる、彼女は全てにおいて時代の先駆けのような方だなと思います。
風の時代を実感するには?
という視聴者からの質問に、私たちはすでに風の時代の中にいるとお話しされていました。
1981年の天秤座で起こったグレートコンジャンクション頃からインターネット💻が運用され始め、今ではインターネット無しでは私たちの生活は成り立たないくらいになっています。
今では当たり前のように、個人で取引をして、個人で記事を投稿できるようになりました。
個人が表現できる時代はもう来ています𓏲𓈒𓏸
風の時代になり、ますますこういった傾向は加速するでしょうが、もうすでに風のなかに私たちはいるのです。
風の時代への生き方について
自分という交差点を生きる
自分という現象を生きる
という言葉を紹介しておられました。
これは占い雑誌のマイカレンダーのグレートコンジャンクションカウントダウン画像にもあった石井ゆかりさんが紹介していた言葉です。
軽やかに変わっていく
自分というものを固定しない
そんな軽やかさが変化に適応していくには必要で、どこまでも自由に、しがみつかないことがこれからは重要になってくるのだろうと改めて感じました𓂃𓈒𓏸
この
「重なる木星と土星を眺めながら語る夕べGreat Conjunction 2020」
はYouTubeにアーカイブがあるので見れなかった方は是非ご覧になってください★*𓈒
今まで生きづらさを感じていた人達に
光の当たらなかった世界に
優しい風の時代になりますように𓂃*𓈒
写真:「雲は風を可視化する」小太郎
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