見出し画像

聞こえない者たちにもたらされた福音

40年来、生まれたてのIT業界に暮らしていました。
新卒で、地方のIT企業に就職したのが、1980年。
NECや富士通が、ようやく初期のパソコンを発表したころでした。
恵まれた環境の中で、IBM4341・FACOM-M100・System/36などなどを使ってお仕事をし。
できたての AS/400 に悪戦苦闘をし。
Macintoshの試作機をもらって、徹夜で「アルカノイド」に興じた日々。

あれから、ほぼ半世紀。

お仕事のし過ぎで、体と心を壊し。
ついでに、神経線維を侵食されるという難病にも遭遇し。

両耳聾で、平衡障害の、前期高齢者になっております。

コンピューターの先駆者を気取っていたものの、
いつの間にか、デジタルプアの仲間入り?
そもそも、あたしらのころは、ITという言葉はなかった。
せいぜいが、ソフト(クリームではない)を作る仕事。
昔は、SEと呼んで、一時は花形の職業だった。今ではアプリかな。
厳密に言うと違うと思うが・・・。
しかもそれすらも、「得体のしれないお仕事」と思われていた。

隔世の感があります。

そんな、黄昏れていた私に、光明を与えてくれたのも。

これまた、コンピューター<デジタル<IT<スマホ<アプリ
でした。(順番がちごうわ)

耳の聞こえない不自由さを、てっげ補ってくれるアプリが、いっぺーあります。

「UDトーク」
「音声文字変換」
「こえとら」
「見える電話」(サービスが最近突如終了になりました。)・・・

これらの優秀なアプリが、私の生活を大きく変えてくれました。

音が聞こえなくなって、やけくそになった私は。
それまで、ミーハーに買い集めていたスマホを、全部捨てました。

ところが今は、音声変換専用のスマホ2台(状況によって使い分けています)と、フツー使いのスマホ2台の、合計4台のスマホを持ち歩いています。(かさばります。重くてかないません)


まだまだ、音声認識は発展途上で、現実的には様々な問題がありますが。
少なくとも、これから私たちのようなつんぼ桟敷(禁止用語でしょうか)の者たちにとって、大きな福音になるでしょう。

願わくば・・・。

メガネの裏に、音声変換した文字がさーーーっと流れていくような、夢のようなデバイスが現れてくると幸せです。
生きているうちに。


いいなと思ったら応援しよう!