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カルマと霊理の世界1

割引あり

 カルマの法則や宇宙の霊理をわかりやすくシリーズ化して投稿します。大いなる天地宇宙の創造主がこの世界をどのような仕組みとしたか、そのヒントは古代インド哲学や仏教思想にも見つけられるのです。霊理世界やカルマの意味を知りたい人にとって興味深い内容となっています。


古代聖典に見るカルマ

「バガヴァッド・ギーター」は、ヒンドゥー教の聖典のひとつです。ヒンドゥーの叙事詩「マハーバーラタ」の一部で、単にギーターとも呼ばれています。ギーターはサンスクリットで詩を意味し、バガヴァンの詩、すなわち「神の詩」とも言えます。ギーターの中では、仏教と同じように、人間が苦しむ原因と、それを解決する方法が詳しく説明されています。そもそも仏教はギーターの思想的影響を受けて成立しているのです。

ギーターは理論派の古代インド哲学ですが、実践派の哲学として、みなさんお馴染みのヨガスートラがあります。ヨガというと体操を思い浮かべるかもしれませんが、本来は人間が苦しみを解消し、より高みに進むための方法がまとめられた、偉大な宗教マニュアルのようなものなのです。

カルマとは何か

カルマはサンクスリット語のkarmaをカタカナ読みしたもので、仏典の日本語訳では業とか因果応報と訳されています。仏教伝来以来の概念として、日本人にとっては意外となじみ深いのです。

日本人の思い浮かべるカルマ、すなわち業とは、悪いことをしたらその報いを受けるという道徳的観念が中心となっています。これは間違いではありませんが、カルマの一部を表現しているにすぎません。

カルマとは法則であり、善も悪もないのです。カルマは意図的行為がすべて自己を形成する法則を示しています。数式で表すと

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