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直接手にする喜び

最近感じる事。

私は時々
様々なジャンルの本が並ぶ巨大な書店に足を運ぶ。

昔から書店に行くと
そこに並ぶ様々なジャンルの雑誌や本、写真集等に出会い、実際本に触れ厚みを感じたり、開いた時のワクワク感が好きである。

興味ある本を幾つか手に取り、椅子に腰掛け目を通すのが今でも好き。

しかし最近気付く事は

やはり昔より書店が混んでいない事。
ガランとしている。

土日は割と混雑しているが平日は本当にお客さんが少なくなっている印象がある。
それはCDショップに行っても何となく感じたりする。

昔は試聴機の前にヘッドフォンしたお客さんが並び各々楽しんでいたが、今はスマホがあれば試聴や購入も簡単に出来てしまう。
わざわざ足を運ぶ必要があまり無くなってしまった

物価高や物を増やしたくない時代のせいなのか
書店で1000円ぐらいする本を一冊ドンと買う人も最近は余り見なくなったかもしれない。

図書館やブックオフ、ネットでも安く購入出来たり、読み終えたらまた中古として出品する事もでき、電子書籍でも読める。
選択肢が増えた。

物価上昇に伴い、いかにお金をかけずに手に入れ、物を余り増やさず、店舗に足を運ばず、効率的にスムーズに楽しめるか。

そんな時代になっている様な気がする。

ちなみに私の周りで常に混んでるお店は
輸入食品店や食料品、フードコートの様に安く食べられる場所、回転寿司、し◯むらの様な衣料品店、ハードオフやブックオフ、100円ショップなど。
割とチープに実用的な物が手に入るお店に人が集まっている印象。
コロナと物価高の影響かもしれない。


好きだった幾つかの雑貨店はコロナで全て閉店、人気のあった高めのバイキング店、人気和食店も閉店してしまった。


話を戻すが
書店やCDショップ等の活気が昔程無くなってきたのは何だか寂しく、閉店してしまわないか少し心配になったりする。

でも私はやっぱり
書店の新鮮な本が並ぶ光景とその空気感、新品の本やCD等を直に手に取る喜びがまだまだ気持ちの中に強くある。

それはきっと昔
何かを頑張ったご褒美に親が書店に連れて行き買ってくれた絵本の思い出や、自身が昔、りぼんという月刊漫画を楽しみに過ごしていた思い出等も関係していると思う。


学生時代好きなミュージシャンのCDが発売するまで短いCMやラジオでしか新譜が中々聴けず、発売日まで指折り数え楽しみにしていた大切な思い出が沢山あるからなのかもしれない。

発売を待ち、直接お店に行き手にする喜び。

半分はアナログ時代を生きている。
アナログはアナログで中々良かった★

例えばつまみを回してラジオ局を探し当てる行動や夜中布団の中で聴くオールナイトニッポン。 
リアルタイムに特別感を感じていた。


今思うと全てが少し笑えて愛しい。





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