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ツノスポーツアカデミーの取り組みを紹介します。~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その4~

ツノスポーツコミッションとJ.FC MIYAZAKI(Jリーグ入りを目指すサッカークラブ)は、サッカーに一生懸命取り組みたい高校生を都農町で受け入れられるように、通信制高校とも提携して、全寮制のツノスポーツアカデミーを創設しました。
ツノスポーツアカデミーは「良き社会人であれ」というコンセプトのもとで活動しています。
J.FC MIYAZAKI U-18に所属してブラジル人監督の下で質の高いサッカーの指導を受けるだけでなく、学習面では通信制高校がバックアップ(今の通信制高校はオンラインでの学習環境が整っていて、自分のペースでどんどん勉強を進められるそうです)してもらえます。寮にはJ.FC MIYAZAKIのトップチームの選手やスタッフも住んでいるので、集団生活の中で同年代だけでなく大人たちにも囲まれて、生活力を身に付けていきます。さらに特徴的なのは、都農町とツノスポーツコミッションとJ.FC MIYAZAKIとで協定を結んでいる「つの職育プロジェクト」の一環として、アカデミーの子どもたちも地域の仕事に携わることができ、町ぐるみで若者を育てる環境ができています。もちろん仕事の対価として報酬をもらうのですが、サッカー留学のための資金として貯めていたり、親の負担を減らすために遠征費や寮費の一部にあてたりと、スタッフが子どもたちの事情に合わせてお金に関する教育も行っています。

先日は、ツノスポーツアカデミーの情報を聞きつけた中学3年生の子とご両親が、関西からはるばる宮崎県都農町まで見学に来られました。練習に参加し、寮の見学や、通信制高校の説明などをすると、即決で来年から入りたい、というお返事をいただきました。
現在高校に通っている子たちからの問い合わせもあります。サッカー強豪校に入ったはいいけれど、思うような成長ができずに悩んでいる子たちや一度ドロップアウトした子たちもいます。

見学に来る子や保護者の方には、必ず本人の意思で来たいのかどうかを確認しているのですが、若者が勇気をもって決断したことに対しては、スタッフも全力でサポートしています。中学3年生の時点で親元を離れてサッカーに打ち込むという大きな決断になります。彼らはサッカーを一生懸命やる心づもりはあります。それに対して私たちは、サッカー以外の部分でも自然と様々な力が身に付けられるようにサポートすることで、3年後に「よき社会人」としての第一歩を踏み出させるように促します。

都農町に唯一ある高校「都農高校」も今年度いっぱいで廃校となります。すると都農町からは高校生がどんどんいなくなってしまいます。
ツノスポーツアカデミーは、都農高校に代わって都農町で高校生を育てるためのプロジェクトでもあります。ゆくゆくは他競技にも幅を広げていきたいと思っています。

それができるのは、都農町に住む地域の方々の理解と協力があってこそです。
そういう環境がある都農町は、若者にとって成長できる町になる可能性を秘めています。
ツノスポーツアカデミー、興味がある方はぜひご連絡ください。

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石原英明 ―チリチリウォーズマン―
自分の真意を相手にベラベラと伝えるだけが友情の行為ではないということさ。それがわたしの提唱する真・友情パワーだ…(キン肉アタル)