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[ネタバレ]千歳くんはラムネ瓶のなか 五巻 感想

やりやがったな裕夢オイ(さすが裕夢先生!)

というわけでチラムネ5巻のネタバレ感想です。
*今回は正直気持ちを整理しきれてなくて支離滅裂気味なのと、暴言的表現が多いですが、全て迸る愛ゆえの発言ですので誤解しないでね

今回は青春ラブコメでよくある夏休み回。
みんなで花火大会、合宿、温泉、海で水着!!!(口絵と挿絵の水着が性癖に致死量)という「ああ夏休みっていいなぁ」という完璧な日常回でしたね。
男たちのバカ騒ぎも、女の子たちのガールズトークもあるある感がすごくて、もう理想の青春は全部ここに詰まってるんじゃないかってくらい輝かしい話でした。

でも夏休みっていうのは終わっちゃうものなのが辛いですよね。口絵のお祭りイラストからも、どことなく漂ってくる哀愁を感じます。それはたぶん、夏祭りっていうのが夏の終わりを連想させるからなんでしょうね。
終わりがあるからこそ今が輝く。それを見事に表現した5巻でした。

……。

でもだからって、ここまで終わらせろとは言ってない。

ここまで終わらせろとは言ってない。


ここまで終わらせろとは言ってないぞ裕夢ゥウウウウウウウウウ!!!!


最後の最後で、本当に全てを終わらせやがったこの鬼畜作者。

これどうするの?これもう修復不能なんじゃない?もうチーム千歳とか言ってられなくない?二学期こないんじゃないのこれ?
てか口絵とか直視できないんだけど?お祭りイラストはもちろん、えっちぃ水着イラストで泣くんだけどどうしてくれるの?

なんていうか、ラノベでページをめくりたくないと思ったのは初めてです。

実際「夕湖ぉ……」になったあの挿絵の前とか、ページをめくろうとして何回か戻したからね。

でもだからって「告白した夕湖が悪いのか?」というと、決してそうじゃないのがエグさに拍車をかけています。

いったい誰が、何が悪かったのか

トクベツを求めて一歩踏み出した夕湖。それは間違ったことなんでしょうか?

当然、そんなことはないです。好きな人のトクベツになりたいのなんて、当たり前なことです。

そもそも夕湖は一巻の時から一貫して「好きな人のトクベツになりたい」と振る舞ってましたし、彼女は自分の主義主張に反する行動は何一つしてないです。

なのに自分以外の子がどんどん好きな人と関係を深めてく。自分以外の子ばかりが好きな人のトクベツな存在になっていく。
それをすぐ近くで見せつけられて、何もしないで耐えられますか?

そもそも夕湖の想いは朔だって、チーム千歳のみんなだって知っていたわけです。
「知っていながら直視してこなかった」んです。
それを直視させられたのが今回だった、というだけのことです。

じゃあ、今まで見ないフリをしていた朔が悪かったんでしょうか。
もっと早くにハッキリと決着をつけていれば、今回みたいなことにはならなかったとも考えられます。

ただ朔にとって夕湖は、恋心を抱く相手でなかったとしても「大事な人」であることに変わりはないです。
そんな人に対して、今まで助けを求められれば必ず手を差し伸べてきた「ヒーロー千歳朔」が「気持ちに応えられない(=助けられない)」と言えるのか。
そう考えると、その選択をすることが朔にとってどれだけ難しいかは、今までの彼を見てきた読者であればわかるでしょう。

じゃあ朔が、助けを求めてきた相手を助けなければよかったか?というと当然そんなことはないですし。
チーム千歳のヒロインたちが、夕湖の気持ちを知らながら朔を頼ったことがいけないか、というとそんなこともない。助けられて好きになっちゃいけないなんてことは当然ない。
親友と好きな人の一番を考えて身を引いていた海人が悪いことなんてないし、全てを察して距離を置いていた和希が悪いとも言えない。

つまり、誰も間違ってないし、悪くないんですよね。

みんながみんな、自分らしくあろうとして、友人のために優しくあろうとして。
正しく真っ当に精一杯頑張って行き着いた結末が今回です。

ね?

終わってるでしょ?

正しさの先がこんな状況とか最悪の地獄でしょ?

これやらかす裕夢先生って最低最悪の鬼畜作者でしょ?


……そんでもって。

誰一人間違えていなかったからこそ、誰も動けない状況で。

絶望してるに違いない無二の親友さえ置き去りにしてでも。


「朔ひとり」を支えようと覚悟をキメてた優空さんが強すぎる。


今回はいったん以上です。
もうちょっと整理できたら何か追加するかも。でも着目すべきところが多すぎてできないかも。

つまり考えるな、感じろ。

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