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虹と幼い頃の自分:自分の将来について、人はいつ考え始めるのだろう?

目の前に大きな虹の橋ができていた。山と山とをつなぐ橋。
こんなに大きく、くっきりした虹は見たことないや、と思いながら虹を眺めていたら、幼い頃の一コマがふいによみがえった。

場所は小さい時に住んでいた北海道。母親と4歳ぐらいの私、そしておそらく母親の友達2人と一緒に、緑の土手の上を歩いている。その時の青空に虹がかかっていた。「きれいだね。」と誰かが言った。
私の記憶はそこまで。

その頃の私。まだ4年しか生きていない私。親の庇護の下で生きている脆い存在。やがて、幼稚園に入り(引っ越しの関係で幼稚園は「中退」)、小学校、中、高、大学と進み、社会に出て、親から独立。今は自分の力で生きているけど、ここまでなんとなく生きてきたなあ、という感想。

改めて考えてみると、学校に通っていた頃は、宿題、クラブ活動、受験勉強、単位取得、アルバイトと、その時に必要なことだけやってきたような気がする。そして、あれよ、あれよと就職活動の時期になり、説明会、履歴書、面接・・と、またその場の対応に追われ、ようやく1社内定を貰って、その会社に入社。まあ、その会社で10年働いたのだから、良し、とした方がいいのかもしれない。

その後も留学したり、転職を重ねた結果、キャリアカウンセラーとして仕事をしているのだから人生は不思議。大学生のキャリア相談で、「就活の軸を具体化した方がいいね」なんて、どの口が言っているのかと自分でも内心思っている(ことは大きな声では言えない)。

学生時代に、「これからの人生をどう生きるべきか」と、真剣に考えていたら、何かが変わっていたのかな?と考えたりする。

今思うと、いろんなところに考えるきっかけはあったかもしれない。

例えば、小学校の時の社会科見学。消防署や飲料メーカーの工場、工芸品の生産現場を見学して、こんな仕事がある、こんな企業がある、という発見があったはず。大学生になって活動範囲が広がった時に、もっと外に目を向けることもできたかもしれない。ただ、自分の将来をしっかり考えようという意識と好奇心がなかったんだよなあ。

他の人たちは、どのタイミングで、どんなきっかけで、自分の将来のことを考え始めるのだろう? 



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