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宗教2世が「都内宗教施設ツアー」をした話①いざ出発

※写真は記事の内容とは別のモスクの写真です。

元々キリスト教2世とか、虐待サバイバーとしてこのnoteを書いてきましたが、最近は食べ物の話ばかり書いてるし、なんのnoteかよく分からなくなってきました。
今日からは大学時代、友人と都内宗教施設めぐりツアーした話をしようと思います。
(それぞれの施設でのマナーは大切に拝観させていただきました)

私は地方で育ち、大学は東京に出してもらいました。その点は両親に感謝しています。

東京に出て良かったのは、
「本物の実物がそこにある!(語彙力)」ことです。上野に行けば、たくさん美術館があって、地方住みからしたら贅沢な企画展をいつもやってて、国立西洋美術館の常設展も充実してて、そうしたものへの憧れが強かった私は、
「うおおおおー!」
みたいなテンションでした。

余談ですがキリスト教美術の「パワー」を知ったのも、この時期でした。西洋美術の今はキリスト教あってだと認めざるを得なくなったというか。
(私は、信仰のないキリスト教2世です。誰目線な文章すみません)
ただキリスト教の教え教会でしんどかったことを自覚するようになった今は逆に、キリスト教美術は見れないです。うっ…と重苦しい気持ちになります。


そして「本物」が見れるというのは、建物も同じ。
学生時代はあちこち見に行きました。

そして今日のnoteのテーマである「宗教施設めぐりツアー」は、私があちこち建物を見て回るのが好きだった(主に明治以降の洋館)のもバックにあると思います。

それに加えて当時の私の同級生には、アラビア語を学んでいる子がいました。
(ちなみに私は語学、めちゃくちゃです。才能もないけど、未来に希望とかなかったのでそれでも頑張るモチベーションが湧きませんでした)
その彼女から、
「東京ジャーミイ、すっごく綺麗だよ」
(東京ジャーミイ…代々木上原にある日本最大モスク。トルコ政府の支援を受けている)
と教えてもらったのです。


すごく興味を惹かれながらも、1人で行く勇気のなかった私は、友人2人と「都内の宗教施設をめぐるプラン」を立てました。

そのとき行った宗教施設は、こちらです。
・靖国神社
・カトリック麹町 聖イグナチオ教会
・乃木神社(どちらかというと骨董市目当て)
・ニコライ堂(東京復活大聖堂、日本正教会)
・東京ジャーミイ(イスラム教モスク、トルコ系)


私がこれだけ自由にあちこち行けたのは、所属していたキリスト教教派が「他宗教の施設に行くこと」を禁じていなかったからです。
私のいたところは老舗で、宣教先の文化を尊重しようという方針が強く、私も
「神社やお寺で手を合わせても、祈っている対象が天の神さまならそれでいいよ」
と教えられて育ちました。だから他宗教への抵抗感は元々少なかったんです。

よくよく考えると、出かけた先でそこの神様無視してよその神様にお祈りする、というのも失礼な話で、
(私のいた教派がそうした指導をしているのは、「その施設に神はいない」と確信してることの裏返しだと思います。横綱相撲といえば、そうなのかも。)
今の私はその場の神様にお祈りするという、よくいる日本人の宗教観で生きています。

ただこうして、あちこちの宗教施設に行った経験があったおかげで、私も
「キリスト教が特別尊いわけじゃないよね」
「どの宗教であれ、そこの神様が偉いんじゃなくて、だれかを思って祈るその行為が尊いんだよね
(ただし宗教一世がやりがちな、我が子をコントロールしようとする祈りは論外)
と思えるようになったのだと思います。


さて、前置きが長くなりました…。
かなり昔のことなので、今とはまったく状況も変わっていることは間違いないのですが、一つずつ今でも覚えていることを書いてみようと思います。

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