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流浪の月(小説)

概要

著者:凪良ゆう
発行日:2019年8月30日
発行元:東京創元社
受賞:本屋大賞受賞

ストーリー

最初お父さんがいなくなって、
次にお母さんがいなくなって
私の幸福な日々は終わりを告げた。
少しづつ心が死んでいく私に
居場所をくれたのは文だった。
それがどのような結末を迎えるのかも
知らないままに。
だから15年の時を経て彼と再開を果たし、
私は再び願った。
この願いをきっと誰もが認めないだろう。
周囲の人々の打ち捨て、
あるいは大切な人さえも
傷つけることになるかもしれない。
それでも文、私はあなたのそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が
遺憾なく本興を発揮した、息をのむ傑作小説。


感想

まず読み終えて一言いえることは
鳥肌が立ったという事。

衝撃的な描写が多くあり、
文章で書き表すのはなかなか難しいところも
あったと思うが、
小説を読んでいるのに
頭の中では映画が上映されている
それくらい表現力が素晴らしいと感じた。

文と更紗の関係はゆがんでいるのかもしれない。
でも他人には分からない
お互いに生きづらさや葛藤がたくさんあって、
伝えたいけど伝わらない。
理解してほしいとは思わないけど、
でも本当の事は知ってほしい
そんな気持ちと色んな人々と関わるたび
自分の本当の気持ちを押し殺して過ごす日々。

そんな気持ちを理解しきれないけど、
デコボコを埋めて1つの球になれる相手が
文と更紗。

久しぶりに出会った時、
文の近くにいたいと
今まで本当の気持ちを押し殺していた更紗が
すぐに動き出したのは
魂が心が求めていたからではないかと感じた。

幼少期に放たれた親の一言。
何気ない一言でも
子どもにとっては衝撃的な一言。
その一言に心に大きな傷を作り
大人になっていく。
それだけではないが、
でも親の言動は子どもにとって
大きなことだと感じた。

色んな視点で見ても
私は考えてこなかった出来事ばかり。
もっと世間に目を向けて
色んな視点で物事を
考えていかなくてはいけないと
強く思いました。

ちょっと衝撃的な内容ですが
個人的には、
色んな方に読んでいただきたいと感じました。

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