「ラ・ラ・ランド」英語セリフと名言集
2016年公開のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」から
気の利いたセリフ
深く考えさせるセリフ
実用的な言い回し
などを原文解説つきで紹介します。
welcome back -お帰り-
バイト先にて、馴染みのウェイトレスからの一言にセブがつぶやいてます。
「よく戻ってこれたね」
「ほかに行くとこなかったんでしょ」
というウェイトレスの本音が "Well…" に込められてます。
セブの "a nice way to say that" は、直訳すれば
「上手いこと言うね」
といった感じでしょうか。
make sense -なるほど-
"make sense" は「筋が通っている」「意味がある」といった意味で、日常会話でも頻出表現です。ミアが映画になんか出てないのを知っていてわざと聞いているんですね。
ちなみにセブのセリフ "I'll see you in the movies." は、この後のミアのある行動の伏線になってます。
Who are you talking about? -君が言うか?-
ミアのために現実的な選択をしたセブでしたが、皮肉なことにそんなセブの変化こそミアには一番受け入れられなかったのです。
頭にきたセブも言い返します。
"who are you to" は「~するとは何様のつもりだ」という慣用句です。
「そういうあなたは誰?」ということですね。
Are you kidding? -冗談でしょ?-
そしてこのセリフに繋がっていくわけです。セブの屈折した性格がこんなところで出てしまいましたね。。
直訳すれば
「俺がダメだった時の方がよかったんだろう、そのほうが優越感に浸れるからだ。」
となります。
"Are you kidding?" は向こうの会話には頻出で、
「冗談でしょ?」
という意味のくだけた表現です。
pipe dream -かなわぬ夢-
一人芝居を酷評され実家に引きこもるミア。自信を失った様子が "maybe" の連発に現れています。
"pipe dream" というのは「かなわぬ夢」「はかない希望」という意味です。
アヘン吸引者が見るような幻想から来ています。
"pipe" とはその「パイプ」だったんですね。。
Where are we? -どこへ?-
単に場所を聞かれてるわけじゃないことはセブにもわかっています。
前後のつながりから言って、ミアは
"Where are we (going)?"
「私たちどこに行くんだろう」
と聞いているんですね。
セブの返答は、一般的な同意を示す "I know" と、自分の意見としての "I don't know" がつながってます。ことば遊びみたいで面白いですね。
your dream -君の夢-
ここで面白いのは、ミアが "If I get this" といったあとに、セブがすぐに "When you get this" と訂正していることです。
セブにとってはミアがオーディションに合格するのは "If" ではなく"When"、つまり時間の問題だと確信しているんです。
ちなみに "have got to" はネイティブが好んで使うフレーズで、意味は "have to" とほとんど同じです。
always -いつまでも-
ただの "I love you" ではなく、ミアがあえて
"I'm always gonna love you"
と言ったのは、
「この先ふたりがどうなるかわからないけど、私は夢を追いかけるあなたをいつでも愛している」
という、ちょっと寂しい、でも前向きな思いをこめたかったからでしょう。
まとめ
ミアとセブのセリフから二人の本音に迫った表現をピックアップしてみました。
セブは早口でボソボソしゃべる英語学習者泣かせのタイプです (笑)。
対照的にミアのセリフは明瞭で聞き取りやすいですね。
二人の口ぐせや言い回しの変化に気をつけながら観ると、また違った発見がありますよ!