初心者オタクギタリストが買うべき機材
題名の通りである。
オタクはギターという趣味に迎合する生き物であることは前回の記事にて説明を行った。
ここでおすすめしておいて、オタクがどのように入門するか、どのような機材を購入するべきかをあまり書いていなかったように思う。
今回は購入するべき機材と、その理由、活用方法などを示していく。
まずは予算について話しておかなければならない。
趣味にかけられるお金はオタクの身分や年齢、ほかの趣味との兼ね合い等を鑑みて大いに変化しうる。当然、楽器などというものはある程度の値段を出した方がいいモノが買えるのだが、これからギターを始める人間に大量の出費を強いるのも、突然ローンを組ませるのも本意ではない(そういう楽器店も存在するので注意すること)
故に、予算帯ごとにこだわるべきポイントを示していく。
まず大前提として、ギターは必要である。
その次に必要なものとして”アンプ”と呼ばれる機材、これはギターをギターたらしめるあのジャカジャカとした音を作成するために必要な機材である。
そして次にエフェクターと呼ばれる音を加工するシロモノである。
アニメソングにおいてギターの音は限りなく研究され、アンプで一発で作っただけの音というのはかなり珍しい。大体何らかのエフェクトを掛けられているので、これがないと割と寂しい感じになる。
このアンプとエフェクターの在り方も様々だが、今回は家で弾くオタクに焦点をあてて、それに特化した組み合わせを考えていく。
1.最低予算 2万円前後
ここは、まずギターを買えるかどうかが怪しいラインである。
この予算帯で下手にギターを買おうものなら、趣味としては続かない一過性の無駄な出費になりかねない。安物買いのなんとやらである。
しかして、とりあえずギターに触れてみたい、熱意はあるという層にあえて勧めるのであれば
この辺りであろうか。必要なものはすべてそろっているし、これ以外に急遽必要なもの、というものがほとんどない。エフェクターは、まぁハマってからでもいいだろう。ちなみに僕はこんな感じのセットを7年使い込んだ。
ただ、家で弾く場合には必ずボリュームを絞っていて、そのギターやアンプの真価は発揮されていないことを念頭に置こう。ギターアンプはボリュームによって音色が大きく変わってしまう性質がある。
ギターはどちらのタイプを選ぶかだが、まず見た目で決めよう。
見た目で決まらない場合の目安は、最近はやりの洒落たロック系(ボカロで言うならロキ辺り)がお好みなら上、メタルや野太い音を多用するアニソン(fripsideのonly my railgunあたりの音はこっちじゃないと出ない)が好みなら下程度でいい。
この値段未満のものは、非常に質が悪い、ないし非常に弾きにくい。
ある程度慣れた人間が使って初めて楽器として機能するレベルのモノが横行しているのでここがデッドラインである。これを間近で見てこれなら大丈夫だよと言ってくれる友達がいるのであれば、平気だが
2.割と頑張れる5万円代
ここからは組み合わせを考えることが可能になる。
オタクはそもそも外に出てギターを弾く機会は稀である。バンドをやっていないのであれば、せいぜい出先のギターをちょろっと弾いておおっと思われる程度のものだ。であれば宅録を前提にした方がよい。
宅録というのは、自分で演奏した音声データを何らかの形で加工(エフェクター、アンプを通した音に変化させる)して、録音する工程を自宅で行うことである。この場合、誰かに聞かせるためでなく、自分の演奏を確認するために録音する。うまくなるには客観的に聞いた方がよいからである。
この時に録音する方法が何通りか存在する。
1.ギター→エフェクター→アンプ→マイク録音
この時のマイクというのはそんじょそこらのスマホマイクでどうにかするのではなく、でかいキャビネット型スピーカーの前に適切に配置した割といい値段がするマイクから音を拾って録音する、レコーディングのことである。
これはめちゃくちゃ金がかかるのでパス。
2.ギター→エフェクター(アンプシミュレータ)→イヤフォン(pc)
この組み合わせをとる場合、購入するのはギターとアンプシミュレータ機能付きのエフェクターだけでよくなる。
アンプシミュレータというのは名の通り、アンプがギターの音を変換するその性質をシミュレートする機械である。一台買えば良いのだし、最悪pcに録音しなくともそこそこ遊べるのも魅力だ。
僕のおすすめは
こいつである。エフェクターは本来足元に置くものだが、オタクが部屋で弾く場合、音を変えるために机の上に出してパラメータをいじってある程度気に入ったパッチ(音の組み合わせを保存したもの)を何種類か用意して足元に戻して…という作業を繰り返すことになる。地べたに座ってやる場合は問題ないかもしれないが、手元にある方がやはり便利である。
この手元にあるという要素、値段の割によく再現されているエフェクトやアンプはかなり個人的に推せるポイントである。
ただまぁそれでも割と値段はするので初めからこれを買うのは抵抗があるかもしれない。試奏も初心者にはやりづらいだろうし今度は試奏の記事でも書くことにしよう。
この場合ギターはあと2万円程度なのであまりいいモノは買えない。
ただ、さっきの入門セットの延長線で買ってもいいと思う。
探せば一万円くらいのギターで特価みたいなのはいくらでもあるのだが、変なのを買うよりはましかもしれない。
3.ギター→オーディオインターフェース→pc→ソフトウェア上でエフェクト
オーディオインターフェースとは、さまざまな種類の音声入力や出力をUSB等経由でPCとやり取りする機械である。ざっくりであるが。
これがないとギターの音をPCに取り込むことができない。
PCに取り込んでしまえばあとは、”ソフトウェア型のアンプシミュレータ”で音を作って、それをまた聞けばいいだけである。
この場合、最小限の組み合わせの時のお値段がかなりお安く仕上がるが、オーディオインターフェースの導入が難しい点と、いよいよ気軽さが消滅(据え置きPCの場合PCの前以外で弾けなくなる)あたりが難点だろうか。
この方式でのおすすめは
多分一番安くてまともなオーディオインターフェース
多分一番はやっているシミュレータソフトである。
bias amp というアンプにだけ特化した商品もあるが、はっきり言ってアレは慣れている人間や、元からエフェクターにこだわりがある人がDTM環境で自分のエフェクターを遣う、もしくはBIAS FXと組み合わせて使うものなので初心者は買わなくていい。
体験版もあるので、公式サイトから落として使ってみて、音が気に入れば使おう。この場合のおすすめは、特価時は4万円のバッファがあるので
この辺りがおすすめである。このPACIFICAシリーズはなんだかやたら音がよく、10万代のギターと比べてもそこまでおかしくない。
ちょっと高いモデルもあるし、そっちの方が品質は良いが、まぁお財布と相談である。種類も多いのが魅力だ。
ラインナップも豊富で、いろいろなジャンルに対応できるパワーを持ったギターなので、音色について困ることはない。
見た目で気に入るのがあれば買いだろう。
予算が潤沢 10万~
エフェクター類はさっきので大丈夫である。多分もう困ることはない。
ある程度弾いてみると「絶対にこのギターじゃ出ないな?」という音が出てくる。特にストラトやレスポール、テレキャスターなど代表的な形のギターにはそれぞれ固有の音色があり、エフェクターだけではほかのギターからほかのギターへの再現(例えばレスポールを使ってテレキャスターの音を出す等)が難しい部分がある。それらを一本で集約するにはそれなりに良いギターが必要になってくるので、それらを紹介していく。これは初心者向けでないが、ある程度ハマったら買っちゃっていいだろう。良いギターを使っている方が、弾きやすい分、うまくなるのが早いのである
Bacchus社のモデル。ギターの性質を決めるのはなんやかんやピックアップと呼ばれる弾く部分の○○○○←こんな形の部分であり、ここの組み合わせで音色が変わる。このギターはコイルタップと言って、モードを切り替える機能がついている。詳しくは語らないが、こういうモデルには大体ついている機能ではあるが、ここら辺の価格帯からつき始める。
一本で事を済ませたいオタクはこの機能は重視した方がよい
ロゴがダサいことが最大の弱点であるフジゲン製のギター。
フジゲンのギターはその価格を三倍くらいしたギターのスペックを持っているといわれるくらい質が良い。
よくよく弾いてみると気になる部分がある(モデルによっては通常のストラトと違ってひじが当たる部分が角ばっていて痛い)等あるが、まぁ許容範囲ではある。
これ以上の価格のモノは、自分の目で確かめて「こいつが欲しい!」とか
「この音が欲しい!」という判断がつけられるまで、やめておいた方が良いだろう。
ただ、けいおんの唯ちゃんの如く、ひとめぼれしてそいつの事しか考えられなくなったら、まぁそれはあきらめてどんなに高くてもローンで買っちゃおう。値下げ交渉は割と応じてくれるぞ(僕は時期もあったが58万を36万まで値切った)
富豪もしくは手遅れな人向け
好きなギターを買え。かっこいい見た目のギターからはかっこいい音がするぞ。アンシミュはFRACTAL FX-3でいいぞ
最悪高いギターはローンで買え(店員は割とそそのかしてくるし、収入があればゼロ金利のローンが一瞬で組める。結構きついので初心者はやめとけ)
まとめ
もう推敲する気力がないので書きなぐったママに投稿しちゃう。
とりあえず指針としては、家で弾くのを前提としてるので
1.変に持ち歩きや出力の事を考えた機材は買わなくていい
2.アンプを買わなくてもアンプの音を得る何らかの手段を講じる
3.ジャンルに広く対応するギターを工面する
というのを意識してれば大丈夫だ!!!!!!!!!
よいオタクギターライフを