万年筆のすゝめと身の上話
万年筆の蒐集趣味と聞いたならば、おそらくおじさまの趣味であるという認識を抱く人が多いだろう。
実際万年筆店を覗いていると、大概店内にいらっしゃるのはお年を召した「いかにも似合いそうな感じの」おじさまが大半である。
なぜこのような状態になるのかと言えば、そもそも高々筆記用具であるだけの万年筆はそれにもかかわらず使っている部品(純金18kとかはザラである)、ブランド、ペン先加工技術、そもそも耐久年数が馬鹿長い(僕が実際に所有している万年筆は前オーナーがどの程度使っていたかはわから