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*スポーツとビジネスの話

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』を観ました。

昨年、日本全国を沸かせたラグビーを題材にした物語。


ひとことで感想を述べるとしたら、


スポーツ最高!


全10話ある物語の感想をひとことで表すなんてまぁ無理な話だけど、集約するとこんな感じです。

内容知ってる人にしか伝わらないような感想になってしまうけど、

まず印象的だったのはキャプテンの徹の言葉。

ボランティアって、自分のためにやるんですね。

勇気をもらったのは俺の方です。俺があの子にあげたものより、何倍も大きなものになって返ってきた。

ボランティアをすることに迷いがあった徹が言う言葉。入院している男の子に"勇気"と書いたラグビーボールを渡したら、その子が手術を頑張れた。それは徹に勇気をもらえたからだって感謝されたときのシーン。

ボランティアって最終的には自分のためなんだろうなと私も思う。

あとこれ、勇気だけじゃなくて愛情や恩もそうだと思う。巡り巡って自分のところに返ってくる。それには、感謝しかない。そしてまた頑張ろうと思える。こういう連鎖がどこまでも続いていったら素敵だなと思う。


あとはね、佐々さんが辞めようとしたとき。

文句ばっかり言っていたチームのみんなが実は佐々さんに感謝していたし必要としていたことがわかったときはズサっときたな。なんだろう、お人好し過ぎる佐々さんの気持ちや、自分の知らないところで想われている嬉しさや、チームのみんなひどいなと思ってた自分への恥かな。うん、佐々さんの人柄好きだった。


それから、決勝戦での浜さん。

精神面を支えてる人の存在ってほんとに大きいよね。それをサイクロンズの津田監督が認めてることもよかった。津田監督、試合後は柴門監督と握手してたし、なんだ非情な人ではないんだなって思った。


観たことあったから試合の結果がどうなるかわかってたけど、気づいたら手に力入ってて、頑張れー!って祈ってるもんな。勝ちが決まった瞬間は一緒に喜んで、その後は拍手してたもんな。


ワンチーム。

みんながひとつになるスポーツ。

喜びや勇気や感動を与えてくれるスポーツ。

応援してるはずなのに応援されてるように感じるスポーツ。

どこまでも熱く本気になれるスポーツ。

やっぱ最高!って思えた。


ジャンルに限らず、どん底から這い上がるような逆転劇ストーリーは定番かもしれないけれど、それまでの過程にいくつもの物語があって、何人もの人の想いがたくさん乗せられていて、それぞれがそれぞれの立場でありながらひとつのものと向き合っていて、とてもすごいことだなと思う。だからやっぱり感動する。


それともうひとつの題材、ビジネス。

池井戸潤さんと言えばあれだよね、というくらいにこの人がビジネスと夢を掛け合わせた物語はヒットしてると思う。けどなんかタイミング悪くて『下町ロケット』をちらっと観たことがあるくらいだった。小説は読んだことないし。

たぶん、そこまで観る気がなかった。

社会人になってからお仕事系ドラマに興味をそそられるようになったのは、やっぱり自分の状況が変わったからだよね。


ビジネス面に全く触れずにただのスポーツ感動物語で終わらせずに、しっかりビジネスでも結果を出してるところがすごいなって思った。

GMである君嶋さんの台詞で

ラグビーと違ってわたしの戦いにルールはない。結果がすべてだ。

というのがありました。

根拠や実績やら、なんでもかんでも数字を見る。

わたしが勤めてる会社もそうだからちょっとずつ慣れてきたけど、どうもまだ苦手なんです。どんなに手を尽くしても成果が出なければただコストが増すだけで誰からも評価されないなんて。すべてがそうとは限らないかもしれないけれど大方そうだろうと思うと、少しつらい。

スポーツも結果がすべてだということもあるかもしれないけれど、ビジネスよりかは過程を評価してもらえそう。頑張る姿を応援してるファンもいるし。


どっちも共通してるのはマネジメントは重要ってことなのかな。


スポーツ最高!っていう小学生みたいな感想からちょっと無理矢理ビジネスとか考えてみた。


ラグビーワールドカップの時期に合わせてこのドラマを制作したのもきっと戦略だよね。


見事にハマったからしてやられた感あるけど観てよかったと思えるドラマでした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。もし機会があればみなさんもぜひ。


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ちんたらとろこ
最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも「スキ」と思っていただければ嬉しい限りです。