33歳変態おっさんアイドル誕生
このnoteは、僕ちんたく(@chin_taku)が、女性アイドルグループ”劇場版ゴキゲン帝国Ω”に加わり、33歳のおじさんがアイドル活動をスタートするという、なんとも珍しい体験をnoteに書いていきます。
男性×おじさん×タトゥー彫りまくり×見た目も悪い!
女性アイドルとして鬼マイナスからスタートしたキャリア。
この普通ではあり得ない経験を通して、見えたこと、感じたことをSNSでは書き綴れない内容をどんどん投稿していきます!
劇場版ゴキゲン帝国Ωとは
『理不尽と戦え』をキャッチコピーにストレス社会と戦うアイドル集団。
元祖セルフ運営アイドルグループである「ゴキ帝Ω」は、現在、グループの運営から、楽曲のプロデュース、作詞、振付、経理、確定申告もすべて自分たちで行っているセルフ運営アイドルグループです。
僕は、2020年2月開催されたオーディションにて、吉田豪特別賞受賞。
公式バグという立ち位置で劇場版ゴキゲン帝国Ωに加入しました。
時はさかのぼり、「劇場版ゴキゲン帝国Ω」でも「劇場版ゴキゲン帝国」でもなかった時代。僕は当時アパレルブランドで働きながら、大好きなアニソンでDJをして楽しんでいました。
東京では毎週末なにかしらのイベントが行われてるぐらいアニソンDJが盛り上がっていました。中でも人気を集めていたのが、吉本興業BANBANBAN鮫島さん率いる、踊れる!アニソンDJイベント「アニソンディスコ」です。僕も遊びに行ったり、色んなイベントが集って開催される合同イベントで良く目にしていました。
後述しますが、そこで、白幡いちほは踊っていました。
ゴキ帝との出会い
現在の「劇場版ゴキゲン帝国Ω」リーダーである、白幡いちほ(@1ho1118)とは高円寺の餃子屋さんで友人のアニソンDJの友人に紹介されました。
白幡いちほはアイドル活動をしていて、アニソンディスコで踊っていることをそこで知りました。
今でもその時もらった名刺を大切に持っています。(笑)
SNSをフォローしたことで、白幡いちほのアイドル活動のことを徐々に知っていきました。バズるために全力を尽くしている姿を目にし、「アイドルって大変だな〜」なんて他人事のように関心していました。(笑)
そして、私と白幡いちほが再び出会い、ゴキ帝と一緒に仕事をするキッカケとなる出来事が起こりました。
ゴキ帝のグッズデザイン
僕はアパレルブランドを離れ、フリーランスでデザインやイラストの仕事を細々とやっている時、たまたま街で白幡いちほとすれ違いました。
白幡いちほから「今度デザイン頼みたい!」とすれ違いざまに言われ、僕は「OK!OK!」と軽く答えました。わずか3秒ぐらいのことでした。
そしたらその後、白幡いちほから本当にデザインの仕事の連絡が来たのです!
彼女は有言実行タイプの信頼のできる人間なんだなと思いました。
内容は、ゴキ帝の3ヶ月連続主催ライブのTシャツデザイン制作でした。
小さな案件しかやっていなかった自分にとってはとても嬉しかったこと覚えています。
今まで個人の仕事でここまで頑張った経験がなかった僕には、3ヶ月連続主催ライブのイラスト制作は、スキルアップにも繋がる良い機会でもありました。
そして、このTシャツは過去最高のイラストだと思っています。
(3ヶ月連続対バンライブ「試練の三番勝負」Tシャツデザイン)
余談ですが、3ヶ月連続ライブでは対バン相手をイラストに盛り込んでいます。
対バン相手を調べているうちに椎名ひかりさんを知って、ハロプロ以外で初めてアイドルのファンになりました。
その後も、デザインを頼んでくれたので、ギリギリアウトの生活をしていた僕にはゴキ帝からの仕事はかなり助かった案件でした。(笑)
2018年1月から今まで、グループのロゴ、ワンマンライブのキービジュアル、Tシャツやマグカップ、カレンダーなどのグッズなどたくさんの仕事をさせてもらいました。
(ロゴ、バックドロップ、パーカーデザイン)
ハロプロ好きな僕は、アイドルと仕事できるのは嬉しかったです。
自分のデザインが色んな人に見てもらえる、とても良い機会になったと思ってます。
ゴキ帝のライブも遊びに行き、楽曲も知り、自分が主催するライブにも出てもらったり、ゴキ帝のYoutubeにも参加させてもらったり、
個人的にゴキ帝のファンであったし、僕だけかもだけどいい関係だと思っていました(笑)
(ちんたく主催イベント「SUPER LARGE」フライヤー)
その後、ゴキ帝は活動休止を迎えるのですが、
それに伴い、僕の仕事はなくなりました。
ゴキ帝Ω新メンバーオーディション
そして、ゴキ帝は半年間の活休を経て、2人加入し再出発した。
2019年11月、白幡いちほから仕事の案件が来た「ロゴの制作をお願いしたい!」とのことだ。仕事が振られなくなって、仕事はもう無いと思っていたからとても嬉しかったのを覚えています。
名前も変わって「劇場版ゴキゲン帝国Ω」になると聞き、スパロボみたいでとても笑ったし、なんとも白幡いちほらしい発想だと思いました。
劇場版ゴキゲン帝国Ωのロゴ制作は、全然いいデザインが思い浮かばず、納期は遅れ気味だった。行き詰まってる時、ふとTwitterを見ていると、ゴキ帝は新メンバーを募集していました。
(Ωロゴラフ案初稿)
納期が遅れ気味なのに、僕が新メンバーの応募をしたら、白幡いちほから「そっち先かよ!」みたいなそんなツッコミがくるかなと、そんな軽い気持ちで応募しました。
その頃、いろんなオーディションに資料を提出していたから応募するのは簡単でした。
(応募時の写真)
(応募時のメール内容)
ロゴ納品のやりとりを白幡いちほとやっていたが、応募にはなにも触れず、時は過ぎ、ウケると思って出した応募は不発に終わりました。
1次の書類審査通過、2次の面接審査合格
応募は不発に終わったかと思いきや、事態は進展しました。
1次審査通過のメールが来た。
(一次審査合格のメール内容)
僕を1次審査通過させるなんて正気の沙汰ではない。
さすがゴキ帝!あっぱれ!
エンタメとして最高すぎました。(笑)
2次は面接審査。
この時点で僕は本気で受かるなんて思ってなかったです。
僕は、オーディションの盛り上げ要員としての役割で、おもしろいオーディション動画にするのが、今回僕にあたえられたミッションだと思っていました。
これはこれで緊張しました。(笑)
2次面接審査内容は、履歴書持参と特技披露とのことでした。
ゴキ帝Ωは、僕のパフォーマーとしての姿や内容を知っていたので、特技披露はハロプロを踊るのが正解なだと瞬時に理解してました。(笑)
(2次面接にもっていった履歴書)
ちなみに、新メンバーオーディションに関しては、直接白幡とやりとりは全くしていないです。
必要最低限、運営とのメールでのやりとりでしかやっていないので、どんな感じでゴキ帝Ωが考えているのかもわからないし、少ないヒントでオーディションに挑まなければならなかったため、めちゃくちゃ考えてオーディションに参加したのを覚えています。
やりとりはなしで、このプロレスを完成させるのが楽しかったです。(笑)
アイドルの可能性
2次審査の内容はこちらです。
ゴキ帝ΩYouTubeにアップされたオーディション動画は、自分のエンタメを出し切っていて、個人的に100点満点出せたと思っています。
僕に与えられたミッションは終わったと思っていて、安心していました。
だけど、面接審査中、白幡いちほが僕にこんなことを言っていた。
「バックDJ、クリエイティブができるアイドルとしていいんじゃない?」
心に深く残っていた言葉です。
そして、12月後半、2次面接通過の通知が来てしまったのです。
内容は、動画審査とイベント審査。そして最終審査の連絡でした。
これを見て、冗談ではなく、ゴキ帝Ωは本気で僕のことをアイドルとしての可能性を感じてくれているんだと思いました。
だけど、普通に仕事していて、DJの予定も詰まっていたので、
動画審査用の動画制作、イベント審査の準備など、ゴキ帝Ωが求めているクオリティを考えると、今後オーディションを進めるには、かなりヘビーなスケジュールなると思い焦りました。
もしオーディションをこのまま受けるなら、相当な覚悟が要る。
本気でアイドルになるつもりでいかないと、不完全燃焼で終わってしまう。
もしゴキ帝Ωに加入したら、普段の仕事と両立できるのか、その判断も必要でした。
そんな色々な気持ちがあり、こんなメールを送った。
(ちんたくがゴキ帝に送ったメール内容)
ド真面目なメールを長々と送っています。(笑)
そして回答がこちらです。
(ゴキ帝からちんたくに送られたメール内容)
僕は本気でアイドルを目指そうと思いました。
今までやってきたエンタメの更なる可能性を感じたし、こんな僕でもアイドルになれるチャンスをくれるゴキ帝Ωに本気で入りたいと思いました。
そして、動画審査とイベント審査に挑みました。
(動画審査のYouTube)
結構面白かったでしょ?(笑)
僕は男で33歳で見栄えが悪いので、他の応募者に比べるとかなり劣っています。普通のことをしてもゴキ帝Ωにも帝国民にも刺さらないので、認めてもらうためには、帝国民が気になること、見たくなる動画にするのが最重要ポイントだと思いました。
そして、自分でも一皮剥けれるようなチャレンジ要素を入れたいと思って、この動画が出来上がりました。
次はイベント審査です。
(パフォーマンス審査のYouTube 23:55〜)
人前でのパフォーマンスは得意分野です。
ただ僕のことを知らない人が多い完全アウェーな会場。
単純にハロプロを踊るだけじゃオタクを僕のフィールドに持っていけないので、強引に僕のフィールドに引っ張り込む必要がありました。
なので、コント的な要素を入れてのパフォーマンスとなりました。(笑)
この時、小壺ミユウを初めて見ました。
歌唱力があること、ピュアな感じが印象的で、とても好印象でした。
そして最終審査だ。
吉田豪特別賞でゴキ帝Ω加入
最終審査は歌唱を含むパフォーマンスでした。
歌唱!?
おっさんの歌唱!?
僕はゴキ帝の歌を歌うのか!?と思いましたが、その心配はすぐに解決しました。
ちんたくのオリジナル曲「ちょっと辛い」がありました。(笑)
DJやパフォーマーとしての新たなチャレンジとして、制作したオリジナル曲で、
ちんたくが異性や社会に対する不満を書いた、ポップミュージックです。
最終オーディションで披露して、この曲はゴキ帝Ωに刺さったのでした。
白幡いちほ曰く、「この曲が欲しいと思った」(ちんたくはこの曲のついで)
他メンバーやオタクからも好評?でした。
別に歌には自信がなかったけど、この曲があったから、オーディションで最後まで全力で自分のエンタメを出し切ることができたと思います。 (笑)
その最終審査がこちらです。
(最終審査のYouTube 45:55〜)
本気でゴキ帝に入りたいと思っていましたが、心のどこかに「男性でおっさんで、、、」というコンプレックスは拭えず、受からないかもという気持ちは残っていました。
合格発表されて、小壺ミユウが受かりました。
僕は落ちたことをすぐに受け入れることができていたし、全く悔しくなかったです。
小壺ミユウでいいなと思っていたし、悔いのないよう全部出し切っていたからです。
そしたら、特別賞として僕が選ばれました(笑)
合格者は一人だと勝手に思っていたし、マジでびっくりしました。
僕は、吉田豪さんの特別な1票で選ばれました。
吉田豪さんからは、「しっくり来た」「即戦力として色々使い勝手が良さそう」と。
白幡いちほからは、「アイドルだけじゃない可能性を持っている」「(ゴキ帝Ωの)他ステータスが伸びるんじゃないかな」とのことでした。
今ちゃんとその役割をできているのかわかりませんが、アイドルとは程遠い僕に特別賞として評価してくれたことは本当に嬉しかったです。
チャンスと評価をちゃんと与えてくれたゴキ帝はΩは本当にすごい!大好き!
動画を見返すと、「業務提携」とか「バックDJ」としてで、現在のようにがっつり関わっていく感じではなかったですね。(笑)
後日談ですが、オーディション期間中では僕がΩロゴを制作したことはお互い公表していませんでした。
公平にオーディションを進めるために、その実績はオーディションの評価の対象にならない余計なことというのが、お互い言わずとも理解していたんだと思います。
そして、僕は他のオーディション参加者と同じ条件で戦いたかったのだと思います。
劇場版ゴキゲン帝国Ω 公式バグちんたくとして
今は、ゴキ帝Ωの公式バグという立ち位置で、正式メンバーではないけれど、
世界一のアイドルを目指して、日々アイドル活動をやってます。(笑)
呼ばれて無いけどダンス練も参加するし、YouTube撮影も参加し、ボイトレも自腹で通い、ライブも絶対いるし、チェキが撮れる特典会にもいます。
色んなアイドルがいる中、男性でおっさんでタトゥー入ってる人がいてもいいじゃないか!?
そんなアイドルの末端が所属するアイドル「劇場版ゴキゲン帝国Ω」をこれからもよろしくお願いします!