
Photo by
mono_g_usa
盲目、目覚め、盲目、暗転。
人間の良いところ悪いところというのは、色々と付き合いが長くなると、いやでも見えてくるもの。
一緒にいて楽しいときもあれば、
家事がズボラで腹立たしくなるときもある。
そうかと思えば心無い言葉を選んでしまう自分。
共存というのはなかなか難しいなとつくづく思う。
恋や愛、期待は人を盲目にする。
だから一度部屋の明かりを落とす。
何も見えなくなる。
一度何も考えない瞬間を作る。
取り繕わず、偽善も行わず、ただ暗い部屋の中、自分だけがそこにいることを改めて感じる。
この人が自分にとって何であるか。
部屋の中が散らかっていようが、食器がそのままだろうが、ゴミをゴミ箱に捨てなかろうが、
部屋の明かりを落とす。
すると、人物個人が見られるのかもしれない。
なぜ眼の前の問題にこれほどまで固執するのだろう。私がおかしいのだろうか?
暗がりの中、性別だけになる獣もあれば、高いびきを決め込む猛獣もいる。
もっと文化的であるべきではないか?
不意に私はいつものような感情を呼び起こす。
暗がりに慣れた目が散らかった問題に焦点を合わせてしまう。
気に食わないという感情だけを持ち出したら、きっと私は感情のケダモノだ。
本当に私達が人間であるなら、言葉を持って語り合うべきなのだろう。
「けだもの」はいびきをかいている。
腹を割って、その中に小言をいくつも詰め込んでやろうか。
いいなと思ったら応援しよう!
