「好み」
こんばんは、魚亭ペン太です。
電車は面白いですね。色んな人が乗っていて。
色んな人が乗っているのは当然なんですけれど、
一人のお姉さんとかお兄さんでぶつくさ言うのは怖いですから、自然と電車の中で期待をしてしまうのが若いグループで……
特に学生三人組とかがいいですね。他愛もない話をしますから。
「もうね、全然女子と話す機会なくなって、ストライクゾーンが女子になったわ」
とか面白いこと言ってるんですね。まぁ、顔立ちは目と鼻と口とついてますからそれなりなんですが、まぁ、たしかに女子と接点なさそうな可愛いらしい顔をしているわけです。
「じゃあ、俺らとも会わなくなったら、俺らもそのストライクゾーンに入るわけ?」
という返しはありませんでしたが、この時期特有の「モテないなぁ」というぼやき。好きですね。
ただ、私が思うに学生の恋愛は小綺麗にしてて明るくて、なんか楽しそうにしてれば、自然とモテると思うんですよ。
それができたら苦労しないなんて声が上がりそうですけれど……それはまぁ、ご愁傷様です。
あといちばん大事なのはこういう考え方をしないことですね。こうねじれていても受け入れてもらえるのはネジくらいなものです。
しかし、まぁ、学生じゃなくなるとモテる機会は減りますね。
程よい人数と同じ年齢層の男女が一緒になっている空間なんてのは本当に珍しいもので、大人になるとそういった場所に足を運ばないとてんで出会えない。あったとしても同窓会。こういうところに嬉々として集まるのは幸せな人たちですからね。そうじゃなかったら顔を出しづらいのなんの。
それにしたって社会人になってからの恋愛は、プールの中の石と海の中の石を見つけるくらい差がありますよ。
そのうち歳を重ねるとプールの中の水着よりも海の中の幸を求めるようになって……まぁ、それはそれで幸せなんでしょうけれども。
なんにせよ飛び込まなきゃ始まらない。何事もそんなもんだなといった話です。