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短編『何も気にならなくなる薬』その258

魚亭ペン太です。
恥ずかしながら更新頻度低めでした。
忙しさにかまけていたのか、それとも単に書くことに飽きてしまったのか、そのへんはよくわかりませんが、
大体にして私生活が忙しいか、他に楽しいことが見つかると自然と更新頻度がへる。
忙しさは人を悩ませないとはそのとおりだなと思う。

映画「赤ひげ」を観た。
患者の死を通してその人物の人生が語られていく。
それはもしかしたらその患者たちの走馬灯を見せられているのかもしれない。そう感じとれもした。
人の死を通して若い医者の心境が変化をしていく。
事情を知らないということがもっとも人を攻撃的にして、また事情を知れば同情をする。人間のもっともらしい部分が出ていた。
映画とか本とか泣きやすい私は最後はもうウルウルしながら観ていた。
そして、これからの彼らはどんな活躍をするのか、そう想像を膨らませる終わり方がより一層よかった。
話というのは観客に観られなくなったところで終わるわけじゃない。
観客が想像を膨らませる限り続く。
また私たちの人生も同様に、誰かから見られることがなくなっても、生き続けていく。
卒業や転職、別れ、いろんな形でその人の人生からフェードアウトしてそれぞれ個人の人生を進んでいく。
だとしたら、
「アイツどうしているかな」
そう思われることはもっとも幸せなことなのかもしれない。

美味しいご飯を食べます。