男が男に惚れる。男を磨く けど、今思う それは、ヤクザじゃないと駄目なのか? 出来ないのか?
義理人情は語るが、男とはと語るが 何で飯を食べているのかははっきり言わない。 最終的にはそこに疲れた。 10数年前までは そこそこの乗降数の駅前の、そこそこの広さの雑居ビルのフロアに組事務所を構えていたが 前述した通り、今は乗降数1万人前後の駅前の アパートの一室が組事務所だ。 当番の人間も人が減っていき。 高齢化、生活保護を誤魔化し貰っていても まだ肩で風はきりたいし、それしか知らないんだ
「なんかあったら連絡しろよ」 街でのあの歳上のチンピラからの言葉がきっかけであり、始まりだった。この言葉に至るまでの経緯なんて今さら話そうなんて思わない。街の酒場で例えば話した所で「嘘か本当かわからない武勇伝」にていなされてしまう事もしばしば。そういう場にて敬遠されてるのも何となくわかる。大人しく呑むからと言っていても、「オヤジが…代行が…義理ごとが重なり…」なんて言葉を独特の口調で話していれば、何となく稼業の人間とわかり、マスターやママの顔色は少し変わっていく。自分の所属す